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昆虫(採集・飼育)で副業する方法

昆虫採集や昆虫飼育といえば男のロマンですよね。もしそれで収入が得られれば、趣味の延長線として楽しめますし、なにより家計の足しにもなり一石二鳥です。

将来的な食料不足を見据えて、欧米諸国や韓国では、昆虫の食用・飼料市場が有望視されています。

今回は、将来的に有望な昆虫の採集や飼育で副業する方法について紹介しています。

昆虫(採集・飼育)で副業は可能か?

昆虫といえば、役者の哀川翔さんがカブト虫やクワガタを大量に飼育している様子をテレビで見かけたことがあるかもしれません。

また、昆虫ではありませんが、ミドリムシを屋外培養して食品や化粧品、バイオ燃料などに利用するベンチャー企業の「ユーグレナ」が上場したりしています。

本業の傍ら、昆虫採集や飼育で副業ができたらな…と思っている方も少なくないでしょう。

では、実際に稼げるのか?始めるうえで準備しなければいけないものや、気をつけなければいけない事はなにか?場合によっては法律が関わってくることもあるので、事前の確認は必須です。

食用昆虫に対する注目度が世界的に高まっている

アメリカでは、クラウドファンディングの「Kickstarter」で、食用コオロギ関連のプロジェクト4件が目標額に達成し、総計126万ドルの資金調達に成功しています。

日本においても徳島大学の研究グループがコオロギ養殖技術の開発プロジェクトを立ち上げたりしています。

その背景としては、2013年に国連食糧農業機関(FAO)が発表した報告書「食用昆虫-食料及び飼料の安全保障に向けた展望」が契機となっています。

FAOによれば、2050年に世界の人口は90億人に到達し、食肉の摂取量は世界全体で3割近く増加すると見込まれていますが、食肉の生産を担う畜産業は地球温暖化への影響が非常に大きいため、持続可能な社会にむけた食料生産手段の1つとして「昆虫」を推奨しています。

昆虫を食料として利用するメリットとして「栄養価が高い」「持続可能な畜産産業に組み込み可能」「環境負荷の低い食糧生産手段」の3つを挙げています。

例えばコオロギは、100グラム当たり21グラムのプロテインを含んでおり、牛肉の26グラムとほぼ同じです。

一方で飼育コストは牛1頭を1グラム増やすのに8グラムの飼料が必要ですが、昆虫ならば2グラム以下で済むという調査もあります。

また、飼育に必要な時間も、数年単位の期間が必要な牛に対して、コオロギは1ヶ月ほどで成長するといった具合です。

アメリカではミミズが副業として注目されている

ミミズの小売価格を重さ単位で考えると牛肉よりも高いということや、飼育に要するスペースが小さくて済むということから、ミミズの飼育業が脚光を浴びているようです。

顧客はミミズを必要としている農家や、家庭菜園の愛好者になります。

日本では取引市場が形成されていないことから個人が副業として取り組むのは難しいかもしれませんが参考になるビジネスです。

昆虫(採集・飼育)するうえで必要な能力・技術

日本では、昆虫としてはやはりカブト虫やクワガタが人気であり、取引価格が形成されているため、取り組みやすいかもしれません

まず昆虫に関する基本的な知識は身につけておきましょう。

例えばカブトムシはどこに集まりやすく、何を好んで食べるのかなど、昆虫たちの行動範囲や時間、それに食べ物は最低限覚えておいた方がいいです。

どちらかと言うと図鑑を丸暗記するのではなく、ポイントを押さえてメモ帳にまとめておくといざという時に役立ちます。

ちなみに昆虫の販売には採集と飼育の2通りありますが、幼虫から養殖して育て上げた昆虫を販売する飼育は管理が難しく、ケースも餌も大量に必要となります。

また育てるためのスペースも確保しなければいけないので、家族の許可も必要です。その点、山に行って採集してきたほうがいろいろと手間が省けるので、副業としても続けやすいでしょう。

昆虫を販売するうえで特に資格などは特にありませんが、チョウなどは採集自体禁止されているものもあるので注意が必要です。

天然記念物かそうでないかの確認をしておけば、法に触れることはまず無いでしょう。

狙うべき昆虫のターゲットは?

やはり人気が高いのはカブトムシとクワガタです。

カブトムシの中でもヘラクレスは別格と言えるほどの人気ですが、他にもゾウカブトやコーカサスオオカブト、アトラスオオカブト、サビイロカブトムシ、グラントシロカブトムシなども高値で販売されています。

クワガタに関してはカブトムシよりも若干値は落ちますが、愛好家は多く、オオクワガタ、オウゴンオニクワガタ、ミヤマクワガタなどは人気の高い種類です。

採集・飼育した昆虫は専門店に持っていくか、オークションやフリマアプリなどに出品すると収入に繋がります。

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