3分でわかる株式投資【テクニカル分析編】

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株式を分析するための手法としては大きく2通りのアプローチ方法があります。

1つはその企業の経営指標を分析する『ファンダメンタルズ分析』。もう1つは株価の動きを分析する『テクニカル分析』というものです。 ここでは、これから株式投資初心者が「テクニカル分析ってなに?」ということを3分で知るための基礎知識についてまとめてみました。

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【チャート】過去の値動きのパターンを分析するために使う

テクニカル分析の目的は「株価の過去の値動きパターンから将来の値動きを予想する」ということにあります。そして、過去の値動きのパターンを分析するときには、分かりやすいように値動きを図に表した【チャート】というものを使います。そして、この【チャート】は主に《ローソク足》《移動平均線》《出来高》という3つの要素から構成されています。それぞれを順番に説明します。

《ローソク足》

色・形・長さによって、1日や1週間など、一定期間の株価の動きを表します。この《ローソク足》が連続して表示されてチャートになります。1日ごとなら「日足(ひあし)」、1週間ごとなら「週足(しゅうあし)」と呼びます。

ローソクの色が赤もしくは白の時は、「始値(はじまりね)」(=その日・週の取引が開始されたときの株価)よりも「終値(おわりね)」(その日・週の取引が終了したときの株価)が高かったことを表します。

逆にローソクの色が青もしくは黒のときは、始値よりも終値が安い状況です。 赤いローソク足を「陽線(ようせん)」、青いローソク足を「陰線(いんせん)」といいます。

ローソク足の胴体から上下に伸びた線を「髭(ひげ)」と呼びます。上に伸びているのが「上髭(うわひげ)」、下に伸びているのが「下髭(したひげ)」です。上髭は、その日のなかで株価がどこまで上がったかを示します。上髭の頂点がその日でいちばん高い株価である「高値」を表します。下髭は逆に、その日につけた「安値」を表します。

始値と終値が同じ価格の場合、ローソクの本体がなく、髭だけ伸びて十字形型になっていることがあります。この状態を「十字線(じゅうじせん)」と呼びます。

《移動平均線》

ある一定期間の価格(多くは終値)の平均値を結んでできたグラフのことを指します。よく使われる移動平均線は「日足」と「週足」の場合でそれぞれ以下のような時間単位となっています。

日足の場合は5日、25日、75日という期間で作成されるのが一般的です。それぞれ1週間、1ヶ月、3ヶ月程度の期間の平均ということになります。週足の場合は13週、26週、57週が一般的に利用されます。それぞれ3ヶ月、6ヶ月、1年程度の期間の平均ということになります。

それでは、移動平均線の使い方をいくつかみてみましょう。

現在移動平均線が右肩上がりであれば「上昇トレンド」。逆に右肩下がりであれば「下降トレンド」にあるというトレンドを一目でみることができます。

例えば株価が上昇傾向にあり移動平均線の上に位置している状態にあるなかで株価が下がってきたとき、この移動平均線が支持線(それ以上は下がらないだろうという株価)とみなされます。反対に、下落傾向にあり移動平均線の下に位置している状態にあるなかで株価が上がってきたとき、今度はこの移動平均線が抵抗線(それ以上は上がらないだろうという株価)とみなされます。

また、短期の移動平均線が長期の移動平均線を、下から上へ突き抜けることを「ゴールデンクロス」、上から下に突き抜けることを「デッドクロス」と呼びます。

ゴールデンクロスやデッドクロスはテクニカル分析の売買シグナルの中でも非常に有名なシグナルです。ゴールデンクロスで「買い」、デッドクロスで「売り」と判断します。

最後に、移動平均価格と現在の株価との間の差(かい離)の大きさをみる指標として「移動平均かい離率」というものがあります。「かい離率」が大きくなると、「買われ過ぎ(株価が上がりすぎ)」「売られ過ぎ(株価が下がりすぎ)」と判断されます。

《出来高》

株式の売買が成立した合計の株数のことをいいます。出来高が多いほど売買が活発であることを意味しています。好材料が出て大きく上昇する時や、悪材料が出て大きく売られる時など、株価が大きく動く前や動き始めの時には出来高が増える傾向があります。

また、上昇トレンドの中で出来高が減少した場合は、そろそろ株価の天井が近づいているという可能性がありますので注意が必要になります。

上昇トレンドでは「買い」。下降トレンドでは「売り」

株価チャートを見る上で大切なことは、株価のトレンド(流れ)を意識するということです。

日足チャートが上下動しながらも、大きな流れとしては右肩上がりで上がっていく動きを「上昇トレンド」と呼び、「買い」で利益をあげやすいといえます。ローソク足の陽線の長さや何本連続しているかなどを見て、買いの勢いがどれほど強いかを見極めます。

逆に、日足チャートが大きな流れとして右肩下がりになっていく動きを「下降トレンド」と呼び、「空売り」で利益をあげやすいといえます。この場合も、ローソク足の陰線の長さや数から、売りの勢いを見極めます。ちなみに、上下動しながらも横ばう動きを「横ばい(もみ合い)」と呼びます。

株の動きは非常にダイナミックであり、一度トレンドが生まれると、かなり大きく変動することが多々あります。従って、下降トレンドの最中に、これだけ下がったから”もう”下がらないだろう、と思って安易に買ってしまうと、その後もどんどん下がって大損してしまうということが多々ありますので注意が必要です。

売買のタイミングを知るには?

失敗を避けたり、利益を最大化したりするためには、上昇トレンドや下降トレンドが変化するタイミングを見極める力が重要になります。そのための判断材料を説明します。

節目(ふしめ)

過去の高値や安値のほか、切りの良い価格水準が節目となります。

ローソク足の形

ローソク足の胴体やヒゲの長さも判断材料になります。たとえば上昇トレンド中に、上ヒゲの長いローソク足が出現したとします。そんなときは「そろそろ株価が反転して下落するかもしれない」と考えられます。

出来高の急増

それまで人気がなくて横ばいトレンドだったのが、いきなり出来高が急増すると同時に株価が急上昇するときがあります。これは、この銘柄を買う人が急増してきたことを意味しており、上昇トレンドに転換するタイミングである可能性が高いといえます。

もみ合いからの上放れ

株価の動きも乏しくて出来高も少ないという、投資家から相手にされなかった状態(もみ合い)が暫く続いた後、急に上昇(上放れ)しているチャートを探して下さい。

その際に出来高も急増しているかどうかも確認して下さい。これは、「その株を買いたい」という人がたくさん出てきたことを示しています。また、株価の動きがだんだんと小さくなり、三角形の頂点に向かうような形のチャートのことを「三角保ち合い(もちあい)」といい、この形から上に飛び出すと上昇トレンド開始のサインになることが多いのです。

上昇トレンドの押し目

下降トレンドが続いている場合には、株価が下がってきたところで買っても、そこからさらに下がってしまう可能性が高くなります。しかし、上昇トレンドの株の場合には、「この銘柄はいいんだけど、ちょっと高いな。下がったら買おう」と考えている投資家が多いために、株が下がってくると買いが入って、株価が反発しやすい傾向があります。

上昇トレンドというのは、基本的に上昇エネルギーがあり、上に向かう力が働いている状態なので、下がってくると、ぴょんと反発する力が働く傾向があります。上昇トレンドの銘柄では、上放れ、押し目とたくさんの買いポイントを見つけることができます。

終わりに

如何でしたか?「3分でわかる」ためにポイントを相当絞ってお伝えしました。テクニカル分析の起原は、日本の江戸時代後期の米相場で巨富を築いた本間宗久に遡るとまで言われており、その後も沢山の投資家や研究者が相場で利益をあげるための分析方法について研究を重ねています。そのため、「ボリンジャーバンド」「一目均衡表」「MACD」「RSI」「ストキャスティクス」など様々な方法が世に出回っています。

まずは基本的なチャート分析に慣れ親しんで頂き、その後に興味があればそうした様々な手法を勉強して行けば良いのではないかと思います。

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