ソーシャルビジネス

空き家問題に挑む注目ソーシャルビジネスまとめ

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

空き家問題は人口減少・高齢化・少子化といったメガトレンドを背景にしているため、一朝一夕に解決できる問題ではありませんが、それだけに様々な角度から、かつたくさんのアプローチが必要となります。

この記事では空き家の流通を活性化するビジネスに留まらず、空き家を活用してコミュニティ作りをしたり、新しいライフスタイルを提案するようなビジネスモデルを構築している、面白くて新しい「空き家×ソーシャルビジネス」を紹介します。

空き家問題への対策として注目される不動産テック

空き家問題対策として、AIやVRといった先端技術を活用した不動産テックが注目を集めています。

例えば、アットホームとLIFULLによって、これまでは各地方自治体が個別に運用していた空き家情報を一元化した「全国版空き家・空き地バンク」の運用が2018年4月から本格的に開始されました。
国土交通省の発表によれば、2019年2月には全国603自治体・延べ9,000件を超える空き家等の情報が掲載されるようになりました。また、そのうち1,900件以上の物件が成約したということです。

空き家問題に挑む注目ビジネス

空き家情報を整理することによって機会損失を減らすことはできますが、実際に借り手の需要がなければ空き家問題は解決しません。
そこで、空き家を活用して借りての需要を創出しているビジネスや取り組みを紹介します。

AKIDAS(空き家活用株式会社)

AKIDASのサイト▼運営サイト: AKIDAS

不動産事業者以外の様々な業種の事業者に対して、現地調査により作成した空き家や空き地をデータベース情報を提供しています。「空き家問題を解決する新しいビジネスを創造する」ためのWebサービスとなっています。

ADDress

ADDressのサイト▼運営サイト: ADDress

日本各地でADDressが運営する家に定額で住み放題というサービスです。空き家にリノベーションを施して会員に貸すことで空き家問題を解決すると同時に、

  • リモートワークをしながら時間と場所に縛られずに過ごせる
  • 都市と地方の複数の拠点で生活ができる
  • 好きな時に好きな場所で暮らせる

といった『多拠点居住』という、時間と場所に縛られない新しいライフスタイルを提案しています。

カリアゲJAPAN(あきやカンパニー)

カリアゲJAPANのサイト▼運営サイト: カリアゲJAPAN

空き家を貸し出すためにリノベーションは効果的ですが、所有者にとっては借り手探しに加えて費用面の負担が大きくなってしまいます。
そこで、カリアゲJAPANでは、借主が空き家をリノベーションして6年間運用するという事業を展開しています。

  • 貸主は改修費用を負担せずに家賃収入を得ることができる
  • 貸主は契約期間(6年)終了後は、改修された物件を自由に活用できる
  • 借主は空き家を自分好みに改修できる(原状回復は不要)
  • 借主は相場よりも安い家賃(相場の1~7割)で物件を借りれる

といったように、貸主・借主ともにメリットを得ることができます。
更に、カリアゲJAPANでは、同社が空き家を買い上げたり、そのままの状態で借り上げて改装可能な物件としてサブリースするといったサービス等も展開しています。

ボーダレスハウス

ボーダレスハウスのサイト▼運営サイト: ボーダレスハウス

通常借り手がつかないような空き家を、貸主に対しては家賃保証をしてリノベーションし、シェアハウスを運営しています。
入居者の半数が外国人となっており、国際交流の意識が高く、交流したい人たちだけが集まる質の高いコミュニティづくりに力を入れています。そのため、家賃を高めに設定しているにも関わらず稼働率は高くなっています。

Rennovater

RENNOVATORのサイト▼運営サイト: Rennovater

単身高齢者・外国人・生活保護受給者などの住居を簡単に借りられない人たちに、購入・リノベーションした空き家や築古物件を低廉な家賃で提供しています。(2020年1月現在、東京・埼玉・千葉・大阪で合計45室)
それだけに留まらず、入居者に対して生活相談や買い物代行、就労支援プログラムといった生活・自立支援サービスを提供して、入居者の生活改善や新たな挑戦を支援する予定とのことです。

  • 住宅確保困難者には「低価格で良質な住居を提供」
  • 地域社会には「空き家の活性化」
  • 行政・自治体には「住宅確保困難者の住居問題を公費負担無しで解決」
  • 地球環境には「既存ストックの活用で環境負荷を軽減」

を価値として提供するという素晴らしい事業モデルとなっています。

空き家問題に挑む注目ソーシャルビジネスまとめ|おわりに

空き家問題に挑む新しいソーシャルビジネスを紹介しました。今後もどんどん新しい情報を追加してお知らせしますので是非継続的にフォローよろしくお願いします。 また、当サイトで以前ご紹介したシェアリングビジネスも空き家や空き地の活用に貢献するビジネスモデルだと思いますので、こちらも合わせてご覧ください。

シェアサービスまとめ【空間・移動・モノ・お金】遠くない未来の個人は、本や洋服といった「消耗品」から車や不動産といった「資産」に至るまで、モノを買う時にはシェアサービスを視野に入れつつ...
駐車場シェアサービス6選個人や企業が使っていない空き駐車場やスペースを貸し出す「駐車場シェアサービス市場」が拡大期を迎えています。 遊休スペースを保有する個人...
ABOUT ME
はいぶりソーシャル編集部
はいぶりソーシャル編集部
社会課題やソーシャルビジネスカテゴリーの記事を担当しています。