PCとインターネットにつながる環境さえあれば、世界中どこでも仕事ができる時代ですから、事務や秘書といった職業だって必ずしもオフィスにいる必要はありません。
在宅のまま副業で秘書業務を行える時代がやってきました。
秘書なのに在宅勤務?
国税庁の調査によれば、日本には2016年現在で261万6,485社の法人が存在しています。単純に考えれば約261万6,458人の社長さんがいるということになります。
その中には、一人で経営している社長もいます。つまり、たった一人でメールおよび電話の対応、資料の発注、商品の発送、領収書や請求書の発行などといった細かい業務を行っている社長のため、かわって在宅で業務をこなすのが在宅秘書です。
在宅秘書って、どんな仕事をするの?
一般的な在宅秘書の場合は、深い仕事を任されるケースは少なく、ある程度のPCスキルや電話応対能力があればこなせる内容が中心になります。
最近ではフリーランスの個人事業主が外出している際に在宅秘書を依頼されるようなケースが多く、営業やセールスで身の回りの仕事に時間を割けない場合や社長業に専念したい時などに主に必要とされます。
依頼する事業者側のメリットとしては、実際に秘書を雇うと毎月の給料、オフィスの必要性等が出てきますが、在宅秘書であればそうしたコストが不要になるため、小規模で効率的な経営を検討している事業主に活用されている事も多くなっています。
一方、働き手側にとっては、1日数時間という拘束時間や、在宅でできる仕事とあって、育児中の主婦の方たちからも注目を集めている仕事です。
在宅秘書になるには?
在宅秘書には、特に秘書の資格が必要とされることはありません。
とはいっても、実務経験を積んでいる方が、仕事を探すうえで有利なのは言うまでもありませんし、社会人としての常識、ビジネスマナーが必要なのも言うまでもありません。
在宅とはいえ、業務内容は通常の秘書業務とそれほど変わりませんので、まったく社会人経験がなければ難しいでしょう。
また、業務を円滑にこなすためには、高いコミュニケーション能力も求められます。在宅勤務は時間に融通が利いて、便利な仕事と思いがちですが、実際には自分で業務を確実にこなす必要があり、他の人にまかせたり分担することができないので、責任感の強い人に向いています。
とはいえ、長時間満員電車に乗って通勤する必要がありませんし、在宅とはいえ社会とつながっていられるという面を考えると、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。
今後、ますます注目されるお仕事になることは間違いないでしょう。