時代は週休3日制へ【週休3日制導入企業まとめ】

人手不足への対策として、多様な働き方を認めることの必要性が問われています。最近では、そうした流れの中で週休3日制の導入に関するニュースが散見されるようになってきました。

NHK”クローズアップ現代”『「週休3日」最前線 収入はどうなる?残業代は?』についての記事を読む

週休3日制度導入企業は既に8%

1992年に公務員で完全週休2日制が実施されましたが、週休2日制が一般化したのは2000年前後ではないかといわれています。それから四半世紀も経たないうちに週休3日が導入されるという状況になってきたようです。

実際のところ、既に週休3日制を導入している企業の数はどのくらいあるのでしょうか?厚生労働省の調査によると2015年時点では全体の8%となっています。



週休3日制で働き手にとっては絶対に得なように感じますが…

週休3日制の導入にあたっては、「労働時間がどれくらい減るのか」そして「給与はどうなるのか」というのが最も気になるところだと思いますが、主に以下の3つのパターンに分けられます。

  • 1.休日は増やすけれども、出勤日の労働時間を増やすことで総労働時間は変わらない、給与も変えない、というパターン
  • 2.総労働時間を減らし、それに伴って給与も一定の割合で減らす、というパターン
  • 3.総労働時間を減らすけれども給与は変えない、というパターン。

会社側にとっては、1か2のパターンが望ましく、労働者側にとっては3のパターンが望ましいのは言うまでもありませんが、いづれにしても、働く側が自分の事情に合わせて選択できるオプションがある、ということだけでも今までよりは良いのではないでしょうか?

週休3日制導入企業まとめ

それでは、近年、週休3日制を導入した企業とその中身を見ていきたいと思います。

佐川急便

正社員のトラック運転手に週休3日制を導入。給与水準は週休2日制の場合と同程度とし、休日は他の仕事との兼業も認める。正社員に多様な働き方を用意することで運転手を確保し、深刻な人手不足の解消につなげようというもの。

1日当たりの平均労働時間を10時間とし、週休2日制の8時間より長くする「変形労働時間制」を活用。休日には他の仕事との兼業を認めており、将来に起業を考えている人材や、家業を手伝う必要がある人の応募を見込むとしています。

Yahoo!

2017年の4月から、小学生以下の同居の子を養育する従業員や、家族の介護や看護が必要な従業員を対象に、土日の休日に加え1週あたり1日の休暇を取得できる「えらべる勤務制度(週休3日制)」を導入しました。

育児や介護などの事情を抱えた従業員に対しては、短時間勤務、時差勤務、育児・介護休業などの制度がありますが、従業員の平均年齢が35.7歳となり、介護などを理由に退職せざるを得ない従業員が少しずつでてきている状況から、一歩踏み込んだとのことです。

ファーストリテイリング

転勤のない地域正社員が対象で、通常のフルタイム勤務(8時間×5日=週40時間)を、1日10時間×土日を含む週4日の勤務に代替えするというものです。

働く時間が短くなるというわけではありませんが、育児や介護、勉強など、自分のライフスタイルに合わせて働き方を変えることができます。



日本KFCホールディングス

16年度から週に3日休める「時間限定社員」制度を導入しました。勤務を週20時間に減らし、希望する日に休める。2017年1月18日の時点で20人が同制度で勤務しています。

育児休業から復帰した女性も利用しており、同社は「社員の離職防止につながる」とみています。

日本IBM

就業を続けたままで仕事とそのほかの生活の両立を図るために「短時間勤務制度」が設けられたとのことで、少子高齢化がさらに進む今後、優秀な人材ほど流出するという事態を招きかねないため、その防止策の1つとしても、ワークスタイルの選択肢を増やす必要性があったということです。

選べる短時間勤務のパターンは、3日勤務、4日勤務、5日勤務(労働時間がフルタイムの6割)、5日勤務(フルタイムの8割)の4つ。事由は原則不問ですが、現状では育児や介護、障害のリハビリ、教育訓練の機会に絞られているとのことです。

給与はそれなりに減るとのことで、勤務時間が通常の6割となる3日勤務と5日勤務の労働時間6割の場合は、フルタイムの給与の50%、通常の8割勤務となる4日勤務と5日勤務の労働時間8割の場合は70%となります。昇給や昇級も通常に比べれば小幅になるものの、あくまでも基本にあるのは成果主義で、最終的には挙げた成果の質で判断されるとのことです。

クリエイティブアルファ

社員の定着率をアップする『「人」がやめないスゴイ仕組み』の取り組みの一環として、グループ企業の株式会社シーエーセールススタッフにおいて、新しいスタイルの週休3日制度『気分で出勤(週休2日に加え、週に1日「フリー出勤」を設ける制度)』を導入、実践しています。

祝日や重要な会議などのない週に、3日目の休日を取得できる制度です。「職場環境を向上させ、優秀な人材の離職を防ぎ、さらに活躍してもらおう」という発想のもと、2014年12月からスタートし、現在では半数近い社員が制度活用の権利を持っているとのことです。

この制度のポイントは「休日」ではなく「フリー出勤=出勤扱い」という点にあり、

・オフィスに来る必要はないが、「出勤扱い」なので電話やメールでの止むを得ない業務は対応する。
・対象者は一定以上の営業成績を収めていること、評定は1ケ月単位で行う。

という2つのルールがあります。それによって、不公平感や制度利用者の周囲に対する「申し訳ない」という感覚は軽減され、制度を享受しようと社員のモチベーションも上がり、業績も前年を上回るようになったとのことです。

ウチヤマホールディングス

2015年11月の産経ニュースで以下のように掲載されています。

介護事業を展開するウチヤマホールディングス(HD)は、1週間に4日働いて3日休む週休3日制を試験的に導入する。従来の週休2日と3日を社員が選択できる。

平成27年度中に、福岡県などの施設で取り入れ、全国69施設で働く職員2100人に対象を広げる。労働時間を1日単位ではなく、週や月など一定の単位でとらえる「変形労働時間制」を活用する。変形労働時間制を使えば、通常1日8時間の労働時間を10時間に延長し、1週間の労働時間を同じにできる。



株式会社トットメイト

全国的に保育士不足が深刻な現状の中、保育士採用の困難な状況を打開するために、新たな雇用形態として週休3日制勤務を導入。週休3日制度は、1週間の所定労働時間はそのままに、勤務日を4日に集中させ、3日間を休日とするものです。

保育所の開園時間は早朝より夜間までと長時間になることが多く、今までは、早朝短時間保育士や夜間短時間保育士を雇用することによりカバーをしていましたが、この制度を導入することで困難だった早朝・夜間短時間保育士の雇用数を少なくすることができます。また、保育士が途中で交代することが少なくなるので、1人の保育士がお子様のお世話を1日通して行うことで、保護者への報告もより詳しく行うことができ、保護者満足も向上することが期待できるとのことです。

株式会社DHコミュニケーションズ

生産性向上を追求すれば週4日勤務でも安定した売上が見込まれることから内勤営業の総合職に対して、週4日勤務社員制度を導入しました。社員にとっては、ワークライフバランスを向上させ、また副業解禁による収入源の複数確保がしやすくなる。

同社では、1年以内に週4日勤務の管理職及び、内勤営業職以外の週4日勤務社員を出し、その先には更なる生産性向上で、週3日勤務社員の実現も考えているとのことです。

シグナルトーク

2017年6月5日から週休3日を実現する「CreatorsDay制度」を導入。第1月曜日は会社が年次有給休暇を奨励し、第2~5月曜日は自由出勤日とする。出勤した場合、休日手当や代休はないが最低出社時間もない。休む場合は「特別休暇」とするものです。1日の所定労働時間も8時間のままで給与の変更もないとのことです。同担当者は以下のように語っています。

「業務効率化をして仕事が回せるようになり、売上も上がったことから週休3日に踏み切りました。またゲーム会社ではありますが、受注ではなく自社開発・運営がメイン。働き方を自分で管理できることもあるため実施に至りました。特別休暇は副業やプライベートの時間などに当ててもらえば」

2017年は週休3日制度導入によって労働時間をさらに削減し、月128時間、週32時間労働を目指すとともに、過去最高の売上を狙いたいとしています。

サタケ(試験導入)

将来的な構想として週休3日制の導入を検討しており、準備段階として、2017年7月~8月にかけての5週間につき、試験的に実施することを計画しています。国内で週休3日制を導入している企業例が少ないため、まずは試験的運用の結果・反響などを検証し将来につなげていこうと考えています。

今回の計画について木谷博郁取締役人事部長は、「弊社は、経営の考え方の一つとして社員の健康を重視する『健康経営』を推進しています。7月~8月は暑い時季でもあり、社員の健康を念頭に、まずはトライアル期間として、実施によるメリット・デメリットなどを検証したうえで、将来的な週休3日制の本格導入を検討します」とコメントしています。



ファミリーマート(今秋導入予定)

2017年3月29日の日経新聞によると、今秋から週休3日制を導入する計画とのことです。

今秋にも週休3日制を導入する。親の介護など一定の理由を条件に、全社員約5800人が選択できる。子育てや介護などのため退職した社員を再雇用する制度もこのほど新設した。多様な働き方に対応する制度を充実させ、全部署で効率的な働き方を促す。2020年までに全社の総労働時間を15年度に比べ約9%減らす目標だ。

週休3日制は17年度(18年2月期)下期に導入する方向で制度設計を詰めている。介護のため仕事を休まざるを得ない50歳代の社員中心に利用を想定。通常の働き方(週休2日)同様、週30時間以上の勤務を条件に週4日勤務を認める。週4日勤務の場合、1日当たりの労働時間は多くなる。

給与体系は週休2日の場合と大きく変えない方向で今後詰める。ファミマは介護のための休暇や短時間勤務の制度を導入済み。週休3日制の導入で介護などと仕事をさらに両立させやすくする。(出典:日経新聞2017.03.29)

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