副業禁止はもう古い!正社員の副業OKの企業まとめ

政府も副業の「原則容認」を明確に打ち出す時代になってきましたが、ITや人材関連の、柔軟で活力がある企業を中心に「副業」を容認している企業が増えています。

2018年3月29日には新生銀行が大手銀行で初めて兼業・副業を解禁するなど、これまででは考えられなかった業種にまで波及しています。

そんな正社員の副業を認めている先進的な企業の情報をまとめました。

※画像をクリックすると、その会社のコーポレイトサイトを見ることができる設定になっています。

副業禁止はもう古い!正社員の副業OKの企業まとめ(2)を読む

株式会社リクルートホールディングス

【事業内容】グループの経営方針作成・経営管理

グループを横断して事業領域を問わずにコース別に採用。採用後はグループ各社に配属となり、ITサービスの構築をリードすることを求められる。応募条件は「4月に入社できること、30歳以下であること」の2つのみ。
5つの特徴として、「面接でのスーツ着用禁止」「手書きの履歴書不要」「既卒でも応募可」「オンライン面接可」「入社後の副業可」と謳っている。

ヤフー株式会社

【事業内容】インターネット上の広告事業・イーコマース事業ほか

フレックスタイム制をはじめ、「どこでもオフィス」という、場所を選ばずどこでも仕事ができる制度があるなど、制度と環境の両面で自由な発想を促進する働き方の追求を行っています。事前に申請をすれば副業も可能となっています。

サイボウズ株式会社

【事業内容】グループウェアの開発、販売、運用

ライフステージに応じて「ライフ重視型」「ワークライフバランス型」「ワーク重視型」の3つの働き方(選択型人事制度)、時間と場所の制約をなくした「ウルトラワーク」、そして、最大6年間取得可能な「育児休暇制度」等で多様な働き方を推進している。副業を希望する人に向けては「複業採用」を行っている。複業の成功モデルとして注目されている(複業家・中村龍太氏の講演内容へ)。

株式会社新生銀行

新生銀行コーポレートサイト

【事業内容】普通銀行

2018年4月から、正社員・嘱託社員の合計約2,700人を対象に、競合の金融機関や情報漏洩のリスクが生じるような企業での副業を除き、原則として兼業と副業を解禁する。土日に結婚式の写真撮影の仕事をしたり、リスクモデルを計算するノウハウを持つ人が銀行以外でコンサルティングしたりできるような副業を想定している。
普段の仕事と合わせても所定内労働時間に収まることを確認したうえで、行員が別の仕事を始めることを上司や人事部が承認する。

株式会社エンファクトリー

【事業内容】オンラインショッピング事業・ギフト事業・専門家マッチング事業ほか

人材理念の中で、これからの不確実な社会の中で個人が適応していくために会社組織として「専業禁止」を提案している。
いろいろなことを複線化することによる気づきの機会の創出、会社の提供価値である「自己実現ターミナル」を社員個人にも提供したい、社員個人と会社組織との所属という概念に囚われない「相利共生」の関係を理想としている。
「副」よりもむしろ「主」として主体的に関与する「パラレルワーク制度」と、退職後に会社とビジネスパートナー関係になる「フェロー制度」がある。

ライフネット生命保険株式会社

ライフネット生命のコーポレートサイトイメージ

【事業内容】生命保険業

ライフネット生命では申請に基づき、副業を認めている。システム運用などをしながら週2日、フリーランスのIT(情報技術)コンサルタントとして働く人もいる。副業ノウハウを社内で広める活動も進めている。
採用担当の篠原氏は週1で大学講師をしている。大学卒業後、人材支援会社に就職した後に独立。フリーランスで6年間、新卒の支援事業をして培ったスキルを評価されて正社員に。大学講師はフリーランス時代から続けているとのことだ。

株式会社スマイルワークス

【事業内容】企業向けSaaS/クラウド型アプリケーションサービス事業

都内でコーヒー店を経営しながら、週に2日、元KDDIの社員を社長室室長として登用していることが日経新聞でとりあげられた(2016年6月20日)。
HPの会社案内で、坂本社長の面白いエピソードを元に、スマイルワークス(楽しい仕事)という社名の由来に込められたメッセージが紹介されている。

ロート製薬株式会社

【事業内容】医薬品・化粧品・機能性食品等の製造販売

2016年2月に「社外チャレンジワーク制度」を設け、入社3年目以降の国内正社員を対象に副業を認めている。薬剤師の資格を持つ社員が顧客の声を感じるためにドラッグストアで働いたり、地ビールの会社を立ち上げるなどの試みが始まっている。

株式会社LIG

【事業内容】ウェブサイト制作事業・自社メディア運用事業ほか

2015年6月に就業規則を改定して副業を解禁。「メンバーはみんな良い人だから、副業OKにしても問題ない。ダメだったらまた考えよう」という結論に達した。
ただし、副業を行う際は上長に報告すること、就業中におこなってはいけないこと、日常業務に支障をきたさないことなど、といったいくつかのルールがあるとのこと。 日経新聞記事(2016年6月20日)によれば、約100人の社員のうち2~3割が平日夜や休日に社外の仕事に携わっており、面接で優秀なクリエーターに興味を持ってもらえるようになったとのことで採用にもプラスに働いているという。

株式会社メルカリ

【事業内容】フリマアプリ「メルカリ」の運営

より快適にクリエイティブな仕事ができるような特徴的な制度として、フレックスタイムはもちろん、PCは好きなスペックを用意してもらったり、スマートフォンはiPhoneを持っている人にはandroidが、androidを持っている人にはiPhoneが支給される。
また、副業に関しては”推奨”しており、「書籍執筆、イベント登壇、副業サイト運営を推奨しています。もちろん収入については会社は関与しません」と謳っている。

株式会社ウィルゲート

【事業内容】コンテンツマーケティング事業、メディア事業

テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」の「変貌する“働き方”(1)多様化するフリーランスや副業」というテーマで当社の副業制度が紹介された。
当社では、社外での経験を通じて個人がより成長し、結果として会社の成長に繋がる場合があると考えて2016年4月から副業制度を開始し、2016年12月時点では15%の社員が副業を行っているとのことだ(参考:「副業で起業」多様化する働き方をサポートするウィルゲートの制度とは)。
常勤役員全員でそのような効果があるか、逆に本業が疎かになる等のリスクがないかを審議の上、承認された場合にのみ副業が許可される、申請・承認形式をとっている。

株式会社ロフトワーク

【事業内容】Web、コンテンツ、コミュニケーション、空間デザイン。デジタルものづくりカフェ「FabCafe」ほか

社外に向けて大々的に副業okと発信しているわけではないが、当社で副業で活躍している女性がWebメディア上で取り上げられている(参考: CAREER HACK 『週4勤務+副業はキャリアのリスクヘッジになる!|ロフトワーク・石川真弓の働き方』』)。
彼女はインタビューに対し、「会社はダイバーシティの視点で組織に多様性をもたらす手段の一つとして、私のようなちょっと変わった働き方、キャリアの人間を採用しようとしたんじゃないか」と応えている。

ソフトバンクグループ株式会社

ソフトバンクグループのコーポレートサイト画像

【事業内容】「国内通信事業」「スプリント事業」「ヤフー事業」「流通事業」「アーム事業」「SVF事業」などを展開

2017年11月、全社員約1万7000人を対象に副業を認めた。2017年末時点で既に約100人がプログラミングやセミナー講師など専門技術を生かせる副業をしているという。

株式会社サイバー・バズ

cyberbuzz

【事業内容】広告メディア事業、SNSアカウント運用事業

サイバーエージェントのグループ会社であるサイバー・バズでは、『副業採用(名称:助っ人採用)』という制度を導入しています。他社企業(個人事業主を含む)で働いている方を対象に、ビジネス職やエンジニア職だけでなく、本社機能まで全職種において副業として業務に携わってくださる方を募集し、採用するというものです。就業形態は、業務委託契約やアルバイト契約、成果報酬型契約など複数あり、応募者の希望に合わせて決めて行くとのことです。

LIFE STYLE株式会社

lifestyle

【事業内容】VRクリエイターアカデミーの運営、VRクリエイターマッチングプラットフォーム Flic360の提供、VRクリエイターツール Flic360Makeの提供

VR事業を展開する同社では、「本業を複数持つ」という新しい採用制度『シンクロキャリア(複業)採用』を2017年から導入しています。他社に属している方を、LIFE STYLEで働くことをもうひとつの本業として、当社業務に携わって下さる方として採用する制度です。様々な知見や専門性を積み重ねた経験を活かす場所となり、”副”業としてではなく、すべてを”本”業としてやり遂げる。あなたが築き上げたキャリアはそうして無数に広がり、一つにシンクロする。そうした願いを込めてシンクロキャリア採用を開始。多くの人にとって「新しい働き方」のきっかけや手段の一つになることを期待しているとのことです。

終わりに

キャリアトレックが2017年1月に発表した「20代の副業」に関するアンケート結果では、「副業OKの会社は転職先として魅力的か」という質問には「魅力的だと思う」83.9%と、8割が副業OKの会社に対して興味を持っていることが分かりました。収入の向上が理由としては首位のようですが、スキルを身につけるために副業を希望する人も多く、優秀な人材を集めるためには企業も前向きな形で副業と向き合って行くことが急務となっています。

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