ワーク・ライフスタイル

アドレスホッパー・多拠点居住を支援するサービスまとめ 2021年

他拠点生活

近年、ミレニアル世代(20~30代)を中心に、”アドレスホッパー“や”多拠点居住(デュアルライフ)“という暮らし方が注目を集めています。

この記事では、”アドレスホッパー”や”多拠点居住(デュアルライフ)”とは何か?について説明するとともに、そうしたライフスタイルの実現を支援するサービスを紹介します。

アドレスホッパーとは

定住する家を持たず、住むところを転々としながら生活する人のことをアドレスホッパーと呼びます。

住むところ(Address)を転々とする人(Hopper)という意味からついた呼称です。

アドレスホッパーはホテルやゲストハウスなどの宿泊施設やマンスリーマンションなどを主な住処とします。ゲストハウスなどでは外国人を始め、さまざまな人達と交流することを楽しんだりします。

テレワークの普及によって働く場所が自由になったことで可能になったライフスタイルといえるでしょう。

多拠点居住者とは

一方、多拠点居住とは、例えば平日は都会で仕事中心の生活をし、週末は田舎で暮らすといったように、2つ以上の暮らしの生活拠点をもつライフスタイルのことを指します。

ミレニアル世代(20〜30代)が特に関心を寄せており、リクルートの「2019年のトレンド予測」によれば、都心と田舎の二拠点居住を積極的に楽しむデュアラーの登場が指摘されています。

2018年には約17万人がデュアルライフを開始しており、意向者は1,100万人に及ぶとの推計を出しました。

住まいを2つ以上持つとなるとコストがかかりますが、地方では空き家問題や「関係人口」の増加を目指す地方自治体が積極的に支援していたり、住まいのサブスクリプション(定額)サービスが登場してきたことで、二拠点居住(デュアルライフ)や多拠点居住のハードルが低くなりつつあります。

また、都市部で培った仕事のノウハウを地方で活かして、2つの地域で仕事を持つ二地域就労型で働く人も現れています。

また、コロナ禍の影響もあり、人口が密集している地の都市部から郊外・地方に拠点を移す動きが数値にも現れています。東京都の人口は2021年3月1日時点の推計で1394万2024人と8カ月連続で減少となりました。

今年(2021年)3月9日には国土交通省が「全国二地域居住等促進協議会」を発足させました。国の政策も二拠点居住の普及促進に力を入れて行くことが予想されます。

アドレスホッパーや多拠点居住を支援するサービス一覧【拠点の側面】

アドレスホッパーや多拠点居住といったライフスタイルを実現するためには、拠点(住処)仕事の2つを確保することが必要です。

そこで、まずは拠点の側面で多拠点居住の実現を支援するサービスから紹介します。

ADDress

ADDRESSのサイト画像▼運営サイト: ADDress

日本各地でADDressが運営する家に定額で住み放題というサービスです。空き家にリノベーションを施して会員に貸すことで空き家問題を解決すると同時に、

  • リモートワークをしながら時間と場所に縛られずに過ごせる
  • 都市と地方の複数の拠点で生活ができる
  • 好きな時に好きな場所で暮らせる

といった『多拠点居住』という、時間と場所に縛られない新しいライフスタイルを提案しています。

unito(ユニット)

unitoのサイト ▼運営サイト: unito

「泊まるように、暮らそう。」というコンセプトで、暮らしに必要な設備をコンパクトに取り揃えたユニットハウスの家賃を『自分が住んだ日数分だけ』支払うという仕組みとなっています。

部屋を使用していないときには、民泊部屋として利用される「Re-rent(リレント)」機能がついていることで、外泊する日数分家賃が安くなるということを実現しています。
一人のお部屋はありつつも、入居者同士が集う共用ラウンジでコミュニケーションを楽しめるということで、シェアハウスのようなコミュニティ機能もあります。
また、面倒な対面での入居手続きは必要なく、スマホだけで即日入居が可能で、退去も10日前までにスマホで申請すれば完結。家賃支払いもクレジットカードで完了するという簡易さです。

ホテル、シェアハウス、マンスリーマンション、民泊を掛け合わせたような、それでいてどれとも違っているというユニークなサービスになっています。
2020年5月現在は神田と渋谷の2拠点となっています。

HafH(ハフ)

HafHのサイト▼運営サイト: HafH

好きな時に、好きな場所で働くための、住まいが見つかる定額制サービスです。移動する暮らし方を前提にした制度設計のため、敷金、礼金、保証金など一切不要で、光熱費、wi-fi、家具などすべてオールインワン。1ヶ月のみの利用も可能なので、気軽に住まいを変更できます。

「定額で、世界中住み放題」を掲げており、世界に約200の拠点があります(2020年5月、サイト上では日本・マレーシア・オーストラリア)。
以下のような4通りのプラン構成になっており、ライトユーザーからヘビーユーザーまで対応しています。

  • おためし…(2日)初めてのHafHをお得に体験。今だけのお試しプラン
  • ちょっと…(5日)気が向いたときにちょっと「旅して働く」プラン。まずは週末からでも
  • ときどき…(10日)旅して働くが日常になってきたプラン。平日の出張も、休日の世界旅行も
  • いつも…(1ヶ月)生活と旅が溶け込んだプラン。1ヶ月以上滞在することも、数日で移動することも

XROSS HOUSE(クロスハウス)

x-houseのサイト▼運営サイト: XROSS HOUSE

定額制の居住サービス(シェアハウス・ゲストハウス)で、初期費用を払えば、都内を中心とした首都圏の部屋を1か月単位で借りることができます(注:解約事務手数料がかかります)。

NOW ROOM

Now Roomのサイト画像▼運営サイト: NOW ROOM

敷金礼金・仲介手数料なし、水道光熱費・WiFi込み、家具家電付き、月単位で借りられる多様な部屋を紹介しているアプリサービス。

2021年1月現在、提供可能在庫総数は全国30,000室となっています。

OHYA

OHYAのサイト画像▼運営サイト: OHYA

敷金・礼金、仲介手数料などの初期費用が不要のため、家賃だけで簡単に住み替えができる賃貸ブランド。

内覧予約や入居契約もスマホで完結できるようになっているため、来店する必要がなく、時間も節約できます。

Carstay

vanlifeのサイト ▼運営サイト: Carstay

バンライフとは、車(バン)をDIYによって“移動できる生活拠点”に作り替え、旅して暮らすライフスタイルのことを指します。

  • サーフィンが好きな人は海の近くで生活
  • ロッククライミングが好きな人は山の上に長期滞在
  • バンをオフィスとして使い、リモートワークやワーケーション<>

といったように、バンライフは生き方、暮らし方そのものを体現しています。

Carstay株式会社は、バンライフを送る人が全国各地の駐車場や空き地を車中泊・テント泊スポットとして探せるマッチングサービス「Carstay」を2019年1月にリリースしました。
安全・快適に車中泊をして、地域ならではの観光体験を満喫することで、車旅をもっと楽しみたいゲストと、空き地・空き時間を有効活用して、収益化したい地域のホストを繋ぐシェアリングサービスです。

2019年4月には、日本だけでなく訪日外国人もターゲットにした多言語バンライフメディア「VANLIFE JAPAN」をオープンしました。

2020年2月には、車中泊可能な車を持っているユーザーが共用(バンシェア)できるサービス「VAN SHARING」をリリースしました。
バンシェアは、レンタカーとは異なる、「VANLIFE」を楽しみたいドライバーと車中泊可能なキャンピングカー・バンをシェアして維持費を軽減したいホルダーをつなぐカーシェアリングサービスです。

今後は、バンライフ向けにカスタマイズした自動車が投資の対象となる“可動産取引”が成り立つ未来まで見据えているとのことです。

アドレスホッパーや多拠点居住を支援するサービス一覧【仕事の側面】

続いて、仕事の側面で多拠点居住の実現を支援するサービスを紹介します。

Skill Shift

skill shiftのサイト▼運営サイト: Skill Shift

都市部で高待遇で働いているマーケティングや経営企画などの事業の拡大を図る上流工程を担う人材と、地方の中小企業を結ぶマッチングサイト。

都市部の正社員は、転職や移住ではなく、出身地への帰省や趣味で頻繁に訪れる地域で、本業にムリのない範囲で業務スキルを地域活性に活かす形での副業を。
立地や待遇、知名度等で経験豊富な人材の採用が難しい地方の中小企業は、現役で働くビジネス経験豊富な都市部の人材のスキルを事業に取り入れることを提案しています。

ふるさと兼業(FURUSATO-KENGYO)

ふるさと兼業▼運営サイト: ふるさと兼業

愛する地域や共感する事業にプロジェクト単位でコミットできる兼業プラットフォームです。

「誰」と「何」を「いつまで」やるのかを明確にし、様々な状況に対応できるプロジェクトを掲載しています。
スキマ時間を活用したリモートワーク、二拠点で活動するWワーク、期間限定での参画、また兼業禁止の企業勤務であってもプロボノとして参画できる、など、応募者の状況や希望する生活スタイルに合わせて、プロジェクトを選ぶことが可能です。

Glocal Mission Jobs

glocal_mission-jobsのサイト画像▼運営サイト: Glocal Mission Jobs

地域経済活性化支援機構の100%出資会社日本人材機構が運営する、情熱をもった都市部の人材と、地域に根ざし、地域を似なく企業を結びつけることによって、人の力で地方創生を実現するマッチングメディア。
地方企業の幹部候補の紹介事業(転職)を中心に、副業求人も紹介しています。

YOSOMON!

YOSOMON!のサイト画像▼運営サイト: YOSOMON!

NPO法人ETIC.が運営する、自分のスキルや経験を活かして会社を辞めずに副業・Wワークという形で地方企業の課題解決に参画できるプロジェクト紹介サイト。
移住や定住の必要はないため、好きな場所から地域に関わることができます。副業による週末だけの就業やリモートワーク、プロボノなどの様々な働き方の形があります。

二拠点居住をしてみたいけど、地方での仕事がないという人にとって役に立ちそうなサービスです。

SMOUT

SMOUTのサイト画像 ▼運営サイト: SMOUT

移住したい人、新しい暮らしをしたい人、地域と関わりたい人におすすめの地域からスカウトが届く移住スカウトサービスです。
無料登録をすると、好みや気になっている地域に合った情報が届きます。移住に関して地域の人とやりとりができます。

WORKATORS(ワーケイターズ)

WARKATORSのサイト画像▼運営サイト: WORKATORS

「定額で世界中泊まり放題」と「各地で起こるプロジェクトへ挑戦し放題」の2つをかけ合わせて、令和時代を生きる全ての人が新しい働き方=自由な人生を見つけるためのワーケーション支援サービス。
2019年8月に始まったサービスで、新しい働き方を求めて多拠点生活を志す方々と、各地で魅力的なプロジェクトを運営する事業者とマッチングして、都市部に集中するヒト・モノ・カネを地域へ継続的に循環させるエコシステムを提供することを目指しています。

SAGOJO(サゴジョー)

SAGOJOのサイト画像 ▼運営サイト: SAGOJO

旅先でコンテンツ制作の「シゴト」をすることで、企業から「リターン」を受け取りながら旅することができる「旅人求人サイト」です。
企業は旅人を求人する記事をSAGOJOサイトに掲載し、「すごい旅人」を募集。マッチングした場合、旅人は企業の要望に応えながら旅をする代わりに、金銭や物品などのリターンを得ることができるという仕組みになっています。

スタヒロ

スタヒロのサイト画像▼運営サイト: スタヒロ

都市部で活躍する人材と地方で活躍する企業を「複業プロジェクト」で繋げるマッチングサイトです。2021年1月16日からβ版がリリースされています。

東京・大阪・愛知をはじめとする「3大都市圏」の求人に非掲載でかつ非報酬のプロジェクトのみを取り扱うとのことです。

終わりに|アドレスホッパーや多拠点居住を支援するサービスまとめ

ひと昔前までは時代の先を行く著名人(高城剛氏・本田直之氏・大橋巨泉氏)だけの話のように感じていた多拠点居住ですが、一般人にも手が届く世界になってきました。

新型コロナウィルスの影響によって、物を持たないシェアモデルのリスクも指摘されるようになってきていますが、自分らしいライフスタイルを体現できるこうした動きはこれからの社会に必要なものであり、流れは止まらないのではないでしょうか?

また、最近ではワーケーションという、仕事と休暇を組み合わせた新しい働き方も認知度が高まってきています。ワーケーションを使って目当ての地方を体験したり人脈を作ることで多拠点居住の準備につながるでしょう。

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そして、このような不動産に絡んだビジネスは、空き家問題や地方創生の流れとも関連が深いので、Catalyst(姉妹サイト)の「空き家問題に挑む注目ビジネスまとめ」もぜひ合わせて読んでみて下さい。

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