2017年4月に経済産業省が発表した「平成28年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によれば、2016年のフリマアプリ市場規模は3,052億円にまで急成長しています。
こうした急拡大するフリマアプリ市場で副業して稼ぐ方法について書いてみたいと思います。
フリマアプリとはどういったものなのか
フリマアプリというのは、主にスマートフォンでのアプリケーションを使用して、個人間でフリーマーケットのように物品の売買を行うことが出来るものです。
フリマアプリを使用すると、代金の支払いなどをアプリケーションを提供している事業者が行ってくれるため、見知らぬ人との間でも安心安全に取引する事が出来ます。
使用方法はとても簡単で、購入する場合はアプリケーションを開いて買いたいものを見つければ良いのです。販売したい場合は、写真や価格、販売したい物品の詳細な内容を記載して登録を行います。
登録した商品を購入したいという人が出たら、アプリケーション上でやり取りを行い、商品を発送します。発送して購入者が受け取ったのち、アプリケーションを提供している事業者から手数料を差し引いた売上金額を受け取ることが出来るというものです。
主なフリマアプリサービス
主なフリマアプリとして有名なものは、以下のようなものがあります。
アプリケーションによって、女性を対象としたものや、ファッションに特化したもの、若い年齢層が集まる物など色々あるため、自分が売りたい商品や売りたい対象によってアプリケーションを変えてみるのも良いでしょう。
mercari(メルカリ)
フリマアプリ最大手。出品者、ユーザー数ともに最多。そのため、売れる可能性も高くなりますが、反面、競争も激しいです。検索で下にさがっていってしまうので、定期的に出品し直さないと難しいです。
FRIL(フリル)
服がメインで売られています。そのためブランドごとに丁寧に分けて表示されていたりするので、服は他のフリマアプリよりも売れやすいとの評判もあります。
ラクマ
楽天が提供するフリマアプリ。手数料が無料なのが強みです。
メルカリも最初は無料でスタートし、その後有料化したので、今後有料化されるかどうかは、5分5分といったところでしょう。
フリマアプリで副業して稼ぐには
フリマアプリを副業にするのなら、少しでも高く売りたいと思うのは当然でしょう。どうしたらうまく売ることが出来るのか、私なりに実践したものは、まず写真をしっかりと取ることです。
写真が微妙なものであると、中々売ることが出来ません。例えばメルカリであれば、一つの商品につき4枚まで写真を乗せることが出来ます。
全体の写真、細かく傷がある場合は傷のついている部分の写真など、自分が購入者であればどういった写真があれば嬉しいかを考えて投稿するようにしましょう。特に傷が多くあるものについては、必ず傷のある写真を載せるようにしないと後からトラブルにつながるため、必ず注意書きなどにも記載するようにしましょう。
また、撮った画像を加工したりしてはいけません。偽物ブランド品のバッグや財布なども法律で禁止されていますので、ブランド品を出品する場合は証明書かシリアルナンバーを記入する事をお薦めします。
値段を決める際はオークションサイトなどで自分が売りたいものの値段を調べてから決めるようにすると良いでしょう。一般的な相場感としては、新品か未使用であれば元値の80~60%、未使用に近いか、ほんの数回使用しただけなら60~30%、傷やシミ、汚れがあるなら40~20%が目安になります。
売る時にはタイミングも重要で、給料日前などに商品をあげるだけで売れやすくなる事があります。なんでもない日にあげるよりは日付を考えて売るだけなので、少しでも早く売りたいと思う人は試してみると良いでしょう。その他にも、中々売れないものは価格を一時的に下げてセールをしてみても良いのではないでしょうか。
また、発送する際には、破損しないようにきちんと梱包して包装します。梱包材はホームセンターなどで購入できます。リピーターになってもらえる確率が高くなるので、丁寧に包装するようにしましょう。
まとめ
フリマアプリは取り扱える商品の幅も広いので手軽に出品が行えるのがメリットです。一方で、配送は自分で行わなくてはいけない点や、消費者間のトラブルが発生するという点は覚悟しておかなければなりません。
また、フリマアプリによっては値下げ交渉が発生する場合があります。そうしたやりとりが煩わしいと感じる人もいるかもしれません。また、やりとりを間違えて誤解が生じたりすると、ユーザー評価を低くされてしまいます。ただし、そういった点は通常のネット通販と同様です。
ネット通販のような商売とは異なりますが、買う人はお金を払って購入するわけですから、顧客対応をしっかりしなければならないのは当然のことと言えます。