「せどり」という言葉を初めて耳にした、という方も多いと思います。 せどりとは、古本屋で仕入れた本をネットオークションなどに出品し、その差額分を報酬としている職業のことです。つまりどれだけ安く仕入れて、どれだけ高く売るかが鍵となります。
本の仕入れ先はブックオフや古本屋で十分なので意欲さえあれば誰でも始められる仕事ですが、収入を得られるかどうかは、ある程度の目利きが必要になります。本に関して無知な方よりも、本が好きな方や本関係の仕事に就いている方のほうが有利となってくるでしょう。
せどりを成功させるために活用したいもの
収入を得るためには、まず仕入れた本が売れなければ赤字になってしまいます。また、仕入れ金額よりも購入金額が低ければ、これもまた赤字になります。
せどりで収入を得るためには、まず本の相場を知らなくてはいけません。本の相場を知るのはなかなか難しそうに思えますが、あらゆる商品の落札相場が分かるサイト「オークファン」を利用したり、「Amazonマーケットプレイス」で中古価格をチェックすれば、だいたいの相場を知ることができます。
ちなみにAmazonマーケットプレイスには本のランキングも掲載されていて、30位以内であれば売れやすいと考えていいでしょう。このように参考になる材料があると、初心者でも売れる本なのか判断しやすくなりますね。
せどりのメリット
せどりは利益が出しやすいのが魅力です。コツを掴んでくると傾向も理解できるようになってくるので少しづつ稼げるようになっていきます。
例えばブックオフで100円で購入した本が500円で売れた場合、利益率は80パーセントです。利益の出ない本は購入しないようにすることがポイントです。リスクをコントロールできるのです。商品を購入する際は、その本の相場や売れ行き、評価等をインターネットでしっかり調べることが大切です。
Yahoo!オークションやアマゾンを使って販売するので、入金が早いため、資金繰りに困るということもないでしょう。
せどりの収益構造
せどりを始めるうえで心配なのは、仕入れた本が売れ残らないかどうかです。
実際、せどりを行っている方は7~8割の本は売れているようなので、必ずしも全部の本が売れるとは思わない方が良いかもしれません。
原価率を20%(粗利率80%)に設定して取引することをルールとして決めておけば、2割が売れ残った場合は60%、4割売れ残ったとしても20%が最終利益として手元に残る計算になります。
せどりは本の相場をしっかりと把握し、仕入れ価格が低ければ低いほど収入を得る可能性は広がります。 本格的にやっている人の中には、古本の売買で月に50〜100万円くらい稼いでいる人もいます。
副業ということで、そこまで時間を割けないとしても、慣れてくれば月に10万円くらいは稼ぐことも可能になってきます。