ゲームのシナリオを作るシナリオライター、ドラマなどの脚本を書くシナリオライター、どちらも在宅勤務可能なので、副業にしたいと考えている人は多いようです。
ここでは、シナリオライターとはどんな仕事か?どれくらい稼げるか?シナリオライターになるための方法について紹介します。
目次
シナリオライターとは?
シナリオライターとは、映画や舞台、アニメやゲームなどの作品を製作チームの一員として、一から物語を創作したり、原作を脚色したりする仕事を専門にしている人のことです。
小説家やゲームシナリオライター、アニメ脚本家やマンガ原作者なども広い意味でシナリオライターと呼べるでしょう。
かつては、シナリオライターの主な活躍の場は映画やテレビドラマ、ラジオ等でしたが、現在ではアニメやゲームといったように活躍の場も広がっています。
シナリオライターはどれくらい稼げるか?
シナリオライターの収入は業界や経験の差によって大きく異なってきます。
テレビドラマなどの映像の場合は、放送時間1分につき1万円というのが最低限度の目安になります。ベテランか新人か、ゴールデンタイムか深夜帯かなどによってもギャラが違います。
映画だと1本約100~500万円ほど。二次使用料まで含めると1本約1,000万円ほどの収入になることもあります。
ラジオドラマは1本約10万円。舞台は1本約15~30万円ほどで劇団の規模や人気度によって大きく異なります。
アニメは1話につき約20万円ほどですが、数人がローテーションで書くため、実際はもっと低い場合が多いようです。他の業界よりも報酬が少なく、さらに忙しいと言われています。
ゲーム会社に所属するシナリオライターの平均年収は約400万円ほどになります。
シナリオを外注しているゲーム制作会社から仕事を受注する場合は、文字数やデータ容量あたり幾らという計算によって報酬が決まります。
経験によって変わりますが、参考目安として1文字2.5円~、150KB以上で50,000円〜150,000円といったところが相場のようです。
シナリオライターになるには?
映画やドラマの脚本を書くシナリオライター
こちらも同様に、まずはシナリオスクールへ行って基礎知識を身に着け、物語の組み立て方を学びましょう。
素人に取って難しいのは、話を完結させることだといいます。脚本は、言ってみれば家を建てる際の設計図のようなもの。細部までしっかりと設計されていなければ、実際に家を建て始めた時に歪みや不都合が生じます。
脚本も同じで、ストーリーがしっかりしていないと、映像をとったときに矛盾が出たり、共感できない所が出てきます。やはり、基礎からしっかりと学ぶことが必要です。
シナリオスクールに通えば必ず仕事がもらえるというわけではありませんが、少なくとも独学で学ぶよりも業界とのコネができます。
毎年、さまざまなコンクールが開催されているので、作品ができたら迷わず応募してみましょう。受賞できれば、プロへの足掛かりになるでしょう。
ゲームシナリオライター
まったくの未経験の場合、シナリオ講座や学校で学ぶのが、ゲームシナリオライターへの一番の近道です。
ですが、ゲームに特化した学校というのは少数ですから、脚本家を養成する講座や学校を受講するといいでしょう。まずはストーリーの構成を考える力を身につけましょう。
現役シナリオライターから学べるので、行って損はないでしょう。まずは、シナリオを製作するスキルを身に着けてからゲーム業界へ踏み込みましょう。
もちろん、最初からゲーム制作会社へ就職し、勉強することもできるでしょう。どちらの方法が良いかは、自分の性格やスキルによって決めても良いかもしれません。
スマホアプリの会社などがシナリオ大賞を開催していることがあるので、まずは一つ作品を完成させて応募してみるというのもオススメです。
シナリオライターになるための学校
シナリオライターになるための専門的な講座を実施している学校は多数ありますが、ここでは3つほど紹介します。
Webをみる、案内請求をしてみる、説明会などに参加してみるといった方法で、「活躍しているシナリオライターの数」「受講生のシナリオコンクール受賞状況」「業界とのつながりがあるかどうか(採用実績)」といった視点からいくつかの学校や講座を比較してみることをお勧めします。
日本脚本家連盟スクール
▼サイト: 日本脚本家連盟スクール
日本放送作家協会が次世代を担う新人作家を養成する目的で開講した放送文芸研究室が起源となっており、約60年の歴史があります。 講義と実践指導からなる「本科」とゼミナール形式で個人指導を行う「研修科」、通信添削指導を行う「育成会」で構成されています。 初めて脚本・放送台本を学ぶ初心者からコンクール入賞を目指す人、デビュー間近な人まで、幅広い層の人を対象にしています。
日本シナリオ作家協会
▼サイト: 日本シナリオ作家協会
シナリオ作家協会も、日本脚本家連盟スクールと同様、約60年の歴史を持っており、ジェームス三木、中島丈博をはじめとする数々の優れた人材を輩出しています。 その習得方法を受け継ぎ、広く参加者を募ったものが現在のシナリオ講座です。
アミューズメントメディア総合学院
▼サイト: アミューズメントメディア総合学院
「産学共同・現場実践教育」の教育理念の基、2年間の最短ルートでプロになるための実力を身につけて、就職やデビューを目指すためのカリキュラムを提供しています。
90%を越す高い業界就職率と数多くの在校生・卒業生による著作数を誇っており、大学・短大・専門卒・社会人が当校を選んだ理由の1,2番目は「将来なりたい職業につけそうだから」「就職・デビューの実績」となっています。
また、再進学検討者の初めての来校時期は「社会人のとき」が60%となっており、就職した後で入校を検討する人も多くいます。
終わりに
シナリオライターは実力次第で高収入を得ることが可能な職業ですが、プロを目指すのであれば、才能と実績が問われる厳しい世界です。
しかし、アニメやゲームなどのコンテンツ産業は成長市場であるため、今後も需要が増えていく可能性も大きく、コツコツと実績を積み重ねれていける人であれば副業として成立する可能性も高いと予想されます。
また、シナリオライターと似た仕事では、作品のあらすじを地の文で書く「プロットライターのバイト」というものもあります。そうしたハードルの低い仕事で経験を積んでから挑戦するのも一つの方法でしょう。