目次
写真で副業するにはどんな方法があるの?
これまでは、写真の世界でお金を稼げるのは、新聞や雑誌から依頼を受ける専門のカメラマンか、写真集を出版して稼ぐような写真家をはじめとした、一握りのプロフェッショナルに限られていました。
しかし、インターネットの普及によって、稼げる金額には大きく差はあるものの、一流のプロでなくても、自分が撮った写真を販売して収入を得ることができるようになってきました。
「写真を撮るのが好き」といった人が趣味と実益を兼ねて取り組んだり、本業以外の副収入を目指して、副業として取り組む人が増えています。
それでは、どうやって写真を販売して収入を得られるのか、次項から説明していきます。
まずストックフォトサイトに登録しましょう
ストックフォトサービスとは「撮影した写真を販売できるサービス」のことで、そのようなサービスを提供しているサイトはたくさんあります。競争相手が多くなるものの、少しでもアクセス数の多いサイトに登録することから優先した方が良いでしょう。
PIXTA(ピクスタ)は、ストックフォトサービスのサイトとしては最も知名度が高いので必ず登録しておきましょう。また、初心者は、インスタ感覚で簡単に出品ができるSnapmart(スナップマート)から始めてみるのが良いかもしれません。
PIXTA(ピクスタ)
登録しているクリエイターは「男性6:女性4」の割合で、30代から40代の人が多いようです。職業では、会社員が6割、主婦が2割で、プロ・アマ問わず、25万人近い登録数となっていて、その殆どが副業のようです。
販売者向け情報サイトを独自に運営しており、セミナーや撮影会、トップクリエイター講座など、各種イベントが開催されています。
Snapmart(スナップマート)
利用者の約7割が20代から30代の”インスタ世代”の女性が中心になります。
スマホのカメラロールの中の写真をアプリで手軽に出品できるため、わざわざ副業のために投資したり準備したりする必要がないため、趣味の延長で始められる気軽さが特徴です。
出品された写真は、キュレーションサイトなどのウェブサービスやSNS広告で使用するために購入されるケースが多く、日常のふとしたリアルな表情など、一般人がSNSに投稿しているようなナチュラルな写真素材が好評のようです。
その他のフォトストックサービス
ストックフォトでどれくらい稼げるのか?
PIXTA(ピクスタ)のケースでは、1枚500円から5,000円で写真素材を販売して、(一般クリエイターの場合)22%〜42%が報酬となります。写真が購入されると、売上の一部が「獲得クレジット」というポイントで加算され、10クレジット以上貯まると、1クレジット=108円換算で現金と交換できます。販売実績が増えると「クリエイターランク」が上がり、ランクに応じて「コミッション率」という報酬の割合も上がります。
写真枚数が多ければ多いほど売れる可能性も高まりますので100枚ほど審査に通すことが当面の目標になるでしょう。しかし、「100枚審査に受かっても1ヶ月あたりの収入は1,000円程度」という声も多いのが現実です。ただ、中には月20万円から30万円の収入がある人もおり、稼ぐためにはそれなりの戦略が必要になります。
写真を副業として稼ぐための戦略
既に、ありきたりの写真はゴマンと登録されています。従って、ほぼ全てのジャンルが既に飽和状態となっています。今から稼ぐなら「ニッチなテーマ」や「鮮度の高いテーマ」を狙っていった方が良いでしょう。
しかし、初めてすぐにそのようなテーマを見つけることは難しいので、簡単に諦めずに地道に色々なテーマでアップロードし続けてみましょう。次第に売れるようになってきたら、その写真がどのような目的で購入されているかを考えて、より購入者の目的に沿った写真にしていくことを心がけます。
例えば、記事のアイキャッチとして使われているようであれば、パッと見たときに意図が分かりやすい写真が好まれることでしょう。その場合は、色味をハッキリさせたり、写真にテーマ性を持たせたりすると有効です。
また、写真を撮ることだけに集中するのではなく、掲載する際に写真が検索されやすいように、タグ付けのためのキーワード選定にも十分に力を注ぎましょう。
売れる写真のコツを以下にまとめましたので稼ぐ参考にしてください。
- 常に新しい写真を載せていく
- ピント合わせはシビアに
- 色やテーマはハッキリと
- 四季を感じさせるようにする
- 撮るのが面倒なもの
- 人物素材(男性よりも女性)
- 歴史的建築物
- メッセージ性の強いもの
- タグ(キーワード)は沢山つける
写真を撮ってもらいたい人とカメラマンをつなぐプラットホーム
カメラマンと写真をとってほしい人をつなぐ「SKILLOTS(スキロッツ)」というプラットホームがあります。
このサイトにカメラマンとして登録をしておけば、実績に応じてユーザー(一般人や法人)から「こんな写真をとってほしい」といった要望が入り、その案件を受けることで報酬が得られます。
例えば、都内のクライアントが、北海道のある場所の景色の写真をとりたいという時に、わざわざ北海道まで行くのは大変です。そのような時にこのサービスを使って、北海道で登録しているカメラマンに撮影依頼ができるという形です。
登録自体にお金はかかりませんので、まずは登録しておくことをお勧めします。
終わりに
如何でしたでしょうか。「趣味でやっていることが結果として少しでもお金になればラッキー」という考え方であれば無理なく続けられるかもしれませんが、金額は期待しない方が良いでしょう。
一方で、それなりの金額を狙うなら、趣味(=好きなようにやる)というよりも、「どういう写真が売れるのか?」というマーケティング(商売)目線が大事になってきます。
目的を決めてから始めた方が時間を無駄にしないで済みますので、一度、ストックフォトサービスを見回して、「やれそうかどうか」「どのようなスタンスで臨むか」をじっくりと考えてみてから始めてみても遅くはありません。