近年、あらゆる購買体験はオンライン化が進む一方のため、多くの企業がオンラインでのマーケティングに力を入れています。そのため、WEBマーケターは高需要で人気の職種となっています。
経験を積んだWEBマーケターは、副業やリモートワークをしたり、フリーランスで独立しやすいということもあり、ライフスタイルやワークスタイルの選択肢の幅が広い職種ともいえるでしょう。 本項では、WEBマーケターの仕事内容や将来性、未経験からWEBマーケターを目指すための方法を紹介します。
目次
WEBマーケターの仕事について
まず最初に、WEBマーケターの仕事について見ていきましょう。
WEBマーケターの仕事内容一覧
分析から戦略立案といった上流を担うコンサルティングから、SEO対策や広告・SNSの運用といった戦術の企画・運用を担う実践まで幅広い仕事内容があります。
- SEO分析・対策立案
検索サイト(主にGoogle)で上位表示させるために分析や対策方法の立案を行う - 広告運用
GoogleやYahooなどの検索サイトやSNS上で広告の運用を行う - SNS運用
SNSアカウント(主にInstagramやTwitter)の運用を行う - コンテンツマーケティング
マーケティング戦略上の目的に応じて企画立案や設計・運用を行う - マーケティングコンサルティング
企業のマーケティングにおける課題(特にweb周り)を洗い出し、戦略立案を行う
WEBマーケターの将来性について
インターネット広告市場は年々成長を続けており、2021年には「インターネット広告費」が「マスコミ四媒体広告費」を初めて上回り、広告市場で最も大きな領域を占めるに至りました。
「2021年 日本の広告費」
●新型コロナウィルス感染症の影響が緩和したことで、広告市場は大きく回復し、日本の総広告費は二桁増の6兆7,998億円(前年比110.4%)に
●好調な「インターネット広告費」が「マスコミ四媒体広告費」を初めて上回り、広告市場全体の成長を後押し
●「マスコミ四媒体由来のデジタル広告費」が、初めて1,000億円を突破
COVID-19の影響により、オンライン上でのビジネスが急速に拡大しているため、Webマーケターの需要が増加しています。さらに、人工知能やビッグデータ分析技術の進歩により、より効果的なWebマーケティングが可能になり、需要が増えることが予想されます。
また、新しいテクノロジーやSNSなどの新しいプラットフォームが生まれることにより、Webマーケティングの分野は常に進化し続けています。そのため、Webマーケターは常に新しい知識やスキルを習得し、自己啓発を続ける必要がありますが、その分野でのキャリアアップの可能性が高いと言えます。
未経験からWEBマーケターを目指すための方法
現状ではWEBマーケティングの知識も経験もないけれども、WEBマーケターを目指したい、という人は以下の方法を参考にしてください。
自分でブログを運営する
自分でブログを運営してみると、WEBマーケティングに必要な仕組みを体験することができます。
無料のブログサイトではなく、自分でレンタルサーバー会社と契約して、ワードプレスなどを使ってブログサイトを立ち上げるとことから実践してみましょう。
どういったユーザーに向けて、どんな内容のコンテンツを作成するかを設計し、集客するためにSEOについて書籍やネット上の公開情報で調べて試してみる。そして、Google Analyticsや、Google Search Consoleといった分析ツールを使って、数値分析やPDCAサイクルを回してみることで、実践的な知識を得ることができます。
アフィリエイト広告や、SNSや動画を活用して、収益化まで一通り経験できれば、WEBマーケティングについての基礎知識は抑えるでしょう。
就業中の会社でWEBマーケティングの経験を積む
社内にWEBマーケティング部門がある場合は、業務の兼務や異動を申請してみるという方法もあります。自分が働いている会社にWEBマーケティング部門がない場合には、自らそうした役割を買ってでるという方法もあります。
「基本的な知識を身に付けていること」若しくは、「学ぶ意欲があること」を積極的にアピールすることが重要です。IMA(Internet Marketing Analyst)検定などの資格取得を目指すのも、後に転職する場合には役に立つので良いでしょう。
WEBマーケティング職種に転職する
WEBマーケターの就職・転職先のパターンとしては、主に3つのパターンがあります。未経験からWEBマーケターとしての転職し、できるだけ早くフリーランスとしての独立を目指すなら①の方法が近道でしょう。
- 広告代理店・制作会社・WEBコンサルティング会社
OJTの仕組みができている会社であれば、第二新卒など年齢が若い人であれば未経験でも転職できる可能性があるでしょう。 - IT・WEB系のベンチャー企業・スタートアップ
成長しているスタートアップは人材採用を積極的に行っているため、未経験でも転職できる可能性があるでしょう。 - 一般企業のWEBマーケター
自社サイトの広告運用やSEOをミッションとするインハウスマーケターとして。未経験だと難易度は高いでしょう。
マーケティングに強いおすすめ転職エージェント
需要が伸びているとはいえ人気がある職種なので、未経験者ともなると、万全の対策をしなければ優秀な人でも良い転職は容易ではありません。その点において、転職エージェントはあなたの状況に合わせて求人企業を選定し、面接対策をアドバイスしてくれるため、ネットで探して直接応募したり、求人サイトで転職活動を行うよりも成功確率が高まります。
そうした点を踏まえて、マーケティングに強い転職エージェントや転職サイトを紹介します。
マーケティング職は営業職やエンジニア職などと比べて案件が少ない傾向にあります。理由としては、企業内のマーケティング職は戦略部分を担うことが多く、実際に手を動かす部分はそれぞれ外部の専門会社に業務委託することが多いため少数精鋭となる傾向にあるためです。
そのため、広告会社の営業職、といった切り口で見るとマーケティングという仕事に携わることができる案件の数は違ってきます。
希望にマッチする求人を見つけるためには、取り扱っている求人数が多い doda・リクルートエージェント・マイナビエージェントの大手3社全てに登録するのが良いでしょう。
doda
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【特徴】経験者向け
【求人数】約1.4万件
おわりに|未経験からWEBマーケターになる方法
WEBマーケティングの仕事はとても実践的なため、就職・転職において即戦力として重宝されやすいだけでなく、自分でブログを運営するなど、実践を通してスキルと副収入の両方を得ることができるというメリットがあります。
エンジニアほどスキル習得の難易度が高くないことも、WEBマーケターを目指す上で励みになる要素と言えるでしょう。