ポータルサイト日本最大手のYAHOO!JAPANが副業マッチングプラットフォーム事業に参入するようです。「Yahoo!副業(ベータ版)」としてサイトを公開しています。
2020年から今年にかけてかなり多くの新規参入があり、当サイトの複業・副業マッチングプラットフォームまとめ【2021年版】でも2021年5月現在で46の副業マッチングプラットフォームを紹介していますが、いよいよYAHOO!JAPANがこの事業に参入してくることになりました。
YAHOO!JAPAN関連企業以外にも募集を開始
当初はYAHOO!JAPANとその関連企業が中心でしたが、それ以外の企業の募集情報が増えてきています。同サイトでは、2021年6月11日時点で84案件の募集が掲載されています。
6月11日には、一挙に12社が新たに掲載された旨のメール案内が届きました。
個人の側も既に先行エントリーが3万人を突破
同サイト上では、「先行エントリー3万人突破!」と掲載されており(6月11日時点では非掲載)、先行エントリーにはYahoo!JAPAN IDが必要で、先行エントリーすると新規参加企業や副業案件の案内や応募受付開始日を事前に案内してもらうことができるとなっています。
募集職種は多岐に渡る
2021年6月11日時点での募集職種のカテゴリーとカテゴリーごとの募集件数は以下のようになっています(< >内は募集件数)。
- 営業系 <17>
- 事務・管理系 <12>
- 企画・マーケティング・経営・管理職系 <27>
- サービス・販売・接客系 <1>
- Web・インターネット・ゲーム <20>
- クリエイティブ(メディア・アパレル・デザイン)<4>
- 専門職系(コンサルタント・士業・金融・不動産)<4>
- ITエンジニア系(システム開発・SE・インフラ)<16>
- 技術系(機械・電気・電子・半導体・制御)<1>
- 技能工・設備・交通・運輸系 <1>
- その他 <1>
まとめ
YAHOO!JAPANは副業を認める制度を早くから実施してきたことや、2020年7月に同社の副業ギグワーカーを募集した際に想定を上回る応募があったことから、世の中の働き方のありかたの変化に大きな可能性を感じていたのでしょう。
ポータルサイト日本最大手のYAHOO!JAPANが参入してきたことで、ここ数年拡大してきた副業マッチング市場は更に加速度をあげて拡大すると思われます。
既に参入しているプラットフォームでも、広告宣伝と営業強化によるシェアの獲得競争激化の様相を呈していましたが、ここからは規模の小さい総合系のプラットフォームの生き残りは厳しくなっていき、エンジニア系、コンサル系、営業系、経理系など、専門分野に特化したサイト同士での競争となっていくでしょう。
スキルシェア市場とも重複する部分があるため、今後、どのような勢力図になっていくのか、注目していきたいと思います。