【カーシェア】2030年までに移動距離の37%が新しい移動手段に置き換わる

カーシェアリングのイメージ画像

カーシェアリングや駐車場シェアリングについては当ブログでも紹介してきましたが、ここにきてカーシェアリングの普及が一気に進みそうな気配を見せています。

「カーシェアリング副業で年間収入100万円超え」を読む
「主な空き駐車場シェアリングサービス7選」を読む

2030年までに移動距離の37%が新しい移動手段に置き換わる

PwCコンサルティングが発表した「デジタル自動車レポート2017」によれば、自動運転や電気自動車(EV)、コネクテッドカー(つながる車)やカーシェアリングなどの「デジタル自動車市場」がサービスも含めて2030年に2兆2,000億ドル(約250兆円)になるとの予想されています。

移動距離の最大37%がカーシェアリングや自動運転車、相乗りサービスなど新しい移動手段によって占められるととになるだろうとのことです。

また、SMBCが2017年10月に発表した「自動車シェアリングの動向」というレポートによれば、世界のカーシェアリング利用者は足下の1,000万人から21年には3,500万人まで増加し、日本においてもカーシェアリング市場は都市部を中心に拡大基調にあり、20年には12年比5倍に拡大するとみられているとのことです。

2030年までに米国のマイカー所有率は80%減少する?

スタンフォード大学の経済学者が設立したシンクタンク”RethinkX”のレポートでは、自動運転が普及する2030年までには米国のマイカー所有率は80%減少するという大胆な予測をしています。

“Uber”や”Lyft”のようなライドシェアサービスや、無人タクシーが今後のマイカー市場に代わる成長産業になります。

レポートによると米国の一般世帯ではマイカーを維持するのに年間9,000ドルをかけています。それをライドシェアや無人タクシー等の移動サービスに代替することで約3,400ドルで済み、年間5,600ドルの節約になると見込まれてています。

NTTドコモがカーシェアリング市場に参入

2017年11月8日、NTTドコモが「dカーシェア」のサービスを開始しました。カーシェアリング事業者が提供する「カーシェア」、個人間カーシェアリングの「マイカーシェア」、レンタカー事業者が提供する「レンタカー」の3つのサービスを1つのプラットフォーム上で利用できるサービスです。

カーシェアならdカーシェア | ドコモのカーシェアリングサービス
ドコモが提供するカーシェアリングサービス、dカーシェア。カーシェア・マイカーシェア・レンタカーが集約されているので、豊富な車種をシェアすることができます。dカーシェアは「初期費用・月額無料」「最短5分で予約可能」「dポイントがたまる・つかえる」とお得ずくめのサービスです。

スマートフォン等で、車両の検索・予約・決済(レンタカーを除く)が可能で、利用金額に応じてdポイントが貯まるとのことです。

カーシェア大手のオリックス自動車と提携してサービスを開始しますが、三井不動産リアルティ株式会社の「カレコ・カーシェアリングクラブ」や、名鉄協商株式会社の「カリテコ」とも2018年度上期の提携実現に向けて協議を進めているようです。

移動手段に限らないカーシェアリングの利用目的

NTTドコモが2018年1月に発表した、カーシェアリングに関する意識調査結果では、首都圏在住のカーシェア経験がある400人のうち165人(41.3%)が「カーシェアを移動以外の用途で使いたい」と回答しています。また、50人(12.5%)が「カーシェアを移動以外の用途で使ったことがある」と答えました。そのうち「仮眠」のために利用したと回答した人が最も多く、「友人・家族との電話」「仕事上の電話」が続きました。

カーシェアは単なる移動手段としてだけではなく、気軽に利用できる「部屋」と考える消費者も多く存在することが分かっており、将来的な市場拡大が期待されます。

自分の車を貸して副業収入を得るチャンスも広がります

国内通信最大手のNTTドコモの市場参入によって認知度と信用度が高まり、「マイカーシェア(個人間のカーシェアリング)」が活発化していくことが予想されます。車を所有している人は副収入を得られる可能性が高まるでしょう。

「マイカーシェア」のオーナー登録も2017年11月8日に始まりました。借り手の利用は2017年12月7日からとなっています。

一方、ソフトバンクも中国の滴滴やシンガポールのグラブ、インドのオラなどアジアのライドシェア大手に既に出資している。世界最大手の米国ウーバーへの出資も決まっており、世界的なライドシェア連合を築くべく手を打っています。

また、中国の自動車メーカー、浙江吉利控股集団(浙江省)が新ブランド車「リンク・アンド・コー」を中国で発売開始しました。車を使わない時間帯を指定して第三者に貸し出せる「カーシェアリング」機能を標準装備しています。

中国のカーシェア市場は16年の4億元(約70億円)から20年には93億元に拡大するとの予想もあります。自動車メーカーが自ら販売台数を減らしかねない戦略を取らざるを得ない程、カーシェアリング市場の拡大は今後の大きなトレンドとなっていくということを意味しているのでしょう。

終わりに

新聞紙面ではシェアリングビジネスに関する記事を見ない日がないくらい、シェアリングエコノミーは成長している様子が肌身に感じられます。

そして、AIの発達によって自動運転の話も急速に現実味を帯びてきており、この”シェア”と”自動運転”の効果が相乗的に重なって、あと5年もしたら、カーシェアリングやロボットタクシーは当たり前になっているかもしれませんね。