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家庭教師は社会人の副業向き 期待できる収入の相場は?

時給単価の高さや拘束時間の短さ、オンライン比率の高まり、税務面で会社に副業がバレにくいといった理由などで副業として家庭教師をする社会人が増えています。

ここでは副業で家庭教師をする社会人が増えた背景や実態(収入の相場など)、始めるための方法について紹介しています。

副業で家庭教師をする社会人が増えている

家庭教師というと大学生や短大生が行うアルバイトというイメージが強いかもしれませんが、実は社会人の副業として行われるケースも少なくありません。

むしろ、2016年以降から家庭教師センターに登録している社会人の数は増えていて、全体の20~30%を占めているようです。

なぜ、こんなにも社会人の割合が増えたのか?

そこには大学生数の減少や、他のバイトの時給相場が上がり家庭教師が高時給とは言えなくなったことなどが原因の1つとして考えられます。

また、家庭教師は雇用ではなく、外注・業務委託の仕事になるので住民税の普通徴収ができるため、会社にもバレにくいというメリットがあることも関係しているかもしれません。

どんな人が求められている?家庭教師になるための優遇条件

会社にバレずに副業ができるなら是非とも家庭教師をしたい!」と思った方は少なくないでしょう。しかし、お金を貰って人に勉強を教える仕事なので、誰でも簡単になれるわけではありません。

では、家庭教師になるためにはどんな人材が求められているのでしょう?

まず大卒の学歴は必須条件です。そこに教育免許保持者や有名大学出身者、家庭教師の経験者、英検・漢検などの資格保持者は優遇されやすくなります。

また、家庭教師になるためには筆記試験と面接を経るのが一般的です。

受験の記憶も薄れかけている世代にもニーズはあるか?

ブランクのある方や40代50代の方の場合、「果たして自分に務まるだろうか?」という心配が先に立つと思いますが、案外、社会人だからこそのニーズも存在するようです。
日刊SPAの記事では、社会人の方がむしろアドバンテージがあると指摘しています。

「むしろ今こそ、家庭教師の職は求められていますし、学生よりも社会人にアドバンテージがあります」と断言するのは、全国学力研究会理事長の河本敏浩氏。

「というのも、有名予備校に通って有名校に行きたいという子供たちが減っている代わりに、授業についていく基礎学力を伸ばしたいという子供たちが増えているからです。かつては専門学校へ流れていたような層が、今や目指すのは、中学校でいい内申点を取って、そこそこの公立高校へ進学し、そこそこの大学へ現役で合格すること。浪人覚悟で有名校を目指す層とは、指導に求めるものが根本から違うのです」

したがって「受験テクの伝授」などは一切不要。ひたすら「教科書の練習問題をやらせて、わからないところがあれば教える」くらいで十分なのだという。

<出典>日刊SPA「副業で月10万円稼ぐなら家庭教師がオススメな理由」

 

家庭教師の副業で期待できる収入の相場は?

家庭教師で副業するには、個別指導塾の求人に応募するのが一般的です。

平均的な時給は1,500円~3,000円と、他の副業に比べるとかなりの高時給となっています。

1日2時間を週2日ほど行えば、1ヶ月あたり30,000円~60,000円ほどの収入に繋がるでしょう。比較的、短い時間で済むので効率のいい副業と言えます。

また、教え子の成績が上がれば時給も上がったり、ボーナスが支給されることもあるので、収入アップのチャンスとなり、自分のやる気アップにも繋がります。

家庭教師は自分の教え方、工夫によって教え子の成績が左右される職業です。責任があると同時に結果が目で見えるので、やりがいを感じやすいでしょう。

社会人が副業で家庭教師を始める方法

社会人が副業で家庭教師を始めるには、「マッチングプラットフォームに登録する」または「家庭教師派遣会社に登録する」といった方法があります。

コロナ禍によって、家庭教師もオンラインが主流になってきています。ここでは、手軽かつメジャーなオンライン家庭教師のマッチングプラットフォームを紹介します。

オンライン家庭教師GIPS

GIPS▼運営サイト:オンライン家庭教師GIPS
▼求人サイト:オンライン家庭教師GIPS教師採用サイト

オンライン家庭教師GIPSは、小学生・中学生・高校生を対象にしたオンライン家庭教師です。

応募フォームから家庭教師登録をすると、ご自身の希望科目や日程に合わせた案件がメールで届きます。
不登校や発達障害を抱えた生徒さん、海外在住の生徒さんも受講されているため、日中に働くこともできます。

その他の特徴は以下のとおりです。

  • 24時間好きな時に働けて、海外含め場所を気にせず仕事ができる
  • 指導科目・指導内容・指導日時を先生自身が設定できる
  • 時給(報酬)は、社会人講師=1,800円、プロ講師=2,500円
  • 1人の生徒につき年間3,000円まで実費分の教材費が支給される

実際に指導を始める前にはオンライン面談&研修があり、体験授業もあります。また、指導開始後も指導方法や生徒さんとのやり取りで不安・不明点があれば、担当スタッフがサポートしています。

マナリンク

マナリンクのサイト画像 ▼運営サイト: マナリンク

教師の自己紹介動画を撮影(動画作成サポート有り)して指導方針などを話します。生徒の家庭は動画を見てから問い合わせすることで相性の不一致や指導方針に関する認識のズレを防ぐというマッチングの仕組みになっています。

その他の特徴は以下の通りです。

  • 在宅勤務なので移動にかける時間もなく、他の仕事やプライベートの時間の確保が可能
  • 指導教科・指導内容・料金・授業日時を教師自身が設定できる
  • 手数料30%を引いた教師の手取りが時給3,000円以上
  • 教師同士の横の繋がりづくりのために定期的に勉強会を実施

また、独自のチャットアプリがあり、運営側が定期的に巡回して、トラブルに発展しそうな場合は迅速に対応できる体制を整備するなど、家庭教師をサポートする機能を持っています。

終わりに

平日は週4~5日で塾、土日は家庭教師というスタイルの家庭が増えています。特に中学受験の場合、土曜日の午前中といったニーズが強い時間帯に指導に入れる方は有利です。

平日は本業で忙しくて時間も取れないし疲れてしまうといった会社員が、週末の時間を使って無理のない範囲である程度の時給を稼ぐ副業として家庭教師は向いていると言えるでしょう。

ただし、中には生徒に総額数十万円の教材を売りつける悪徳業者がかなりの割合で存在していますので、登録する会社は注意して選びましょう。

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