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稲藁(いなわら)の使い道と販売して稼ぐ方法

以前はゴミで捨てていたようなものを食べたり、燃料にしたりといった「未利用資源の開発」が世の中の流れになっています。

ここでは、ゴミとして捨てられている稲藁(いなわら)の利用方法と、販売してお金に換える方法について書いています。

稲藁って何?

稲藁を知らない人は少ないとは思いますが、念のために説明すると、「稲(お米)の主に茎を乾燥させた物」のことです。

稲作において発生する副産物であり、ウィキペディアによると、

2003年(平成15年)度、国産稲わらは約871万t生産されているが、利用状況をみると飼料用は約1割にとどまっており、約8割の稲わらは、すき込み・焼却等で処分されている。飼料用稲わらの総供給量は119万tであり、このうち、国内産稲わらは85%、輸入稲わらは15% <出典: ウィキペディア>

と書かれていて、大方の稲藁は廃棄物として処分されていることが分かります

ゴミ扱いされているものがお金に換わる可能性があるとしたら、面白いと思いませんか?

稲藁の利用方法(用途)

稲藁は、農家さんや製造業者さんのような産業用途から、個人が家庭菜園や料理に使用したりするような一般用途まで沢山あります。稲藁の用途例を一覧にしてみました。

  • カツオのたたきのわら焼き
  • 自然のわらの中で生息している納豆菌を使って藁納豆づくり
  • 堆肥の原料や敷きわらとして
  • 種まきのあとの乾燥を防ぎ、発芽を促進
  • 寒冷地の保温、夏場の地温の上昇、乾燥を防止
  • 冬季の霜や凍結から植物を守る
  • 雨水による土の流出、雑草の増殖を防止
  • 鋤き込むことで有機肥料として
  • 畜産の繁殖牛、肥育牛等の飼料、敷き藁として
  • 畳などの建築材料として
  • わら細工(しめ縄、ミニ俵、門松、猫ちぐら、ほうき等)

このように、稲藁には実はたくさんの使い道がありますが、それほど大きな需要でもないので、市場としては一般人には認知されていないのだと思います。

稲藁って売れるの?

インターネットで「稲藁」と検索してもらうと、販売者のホームページや楽天、amazon等でもたくさん売られているのが分かります。

価格帯は、kgあたり安いもので200円程度から、高いものでは1000円を超えるものまで値段は結構まちまちです。概して価値が高いのは「無農薬」のものですが、他にも価格決定要素としては、「長さ(使いやすく短く切りそろえたり、長いもの)」、「見栄え(わら細工に使用するようなもの)」といった感じになります。

自分で趣味や副業として稲作に取り組んでみたい、本格的に農業を始めてみたい、といった人にとっては、副産物として稲藁が売れると分かれば収入の足しとしてカウントできます。無農薬や有機、自然農法に取り組む場合は、稲藁の付加価値も高まりますから大いにやる気が出ますね。

もしくは、販売するほどの規模ではないし、ネットで通販なんて大変だ、といった稲作農家さんから安く仕入れて自分は販売に専念するといった方法もあるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?それほど大きな市場ではないかもしれませんが、その分、資本力のある企業が参入してくる可能性も低いので、頑張り次第によっては十分に儲かるかもしれないと思いませんか。

お米づくりを主軸にして稲藁をついで販売しても良いかもしれないですし、しっかりと商売したいという人は、少しでも安く安定的な仕入先を確保することと、インタネット上での販売面(サイトづくりやSEO、サービス)面に力を入れるのがポイントになるでしょう

または、藁を直接消費者に売るのではなく、近年の猫ブームに便乗する形で、「猫ちぐら」を作って販売したり、「猫ちぐら」作りのワークショップを開いたりするのも面白いかもしれませんね。

私自身は、DIYとして「ストローベイルハウス」を作りたくて、その材料として稲藁を安く大量に探しているなかでこの商売を見つけましたので、稲藁の用途ごと発信していくことで市場自体も成長するかもしれませんね。

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