米ギャラップ調査で、熱意のある社員が6%、139カ国中132位であったことで、日本人の仕事に対する「熱意のなさ」が注目されましたが、enジャパンが行った調査でも、それを裏付けるような結果数値が報告されています。
満足4%、どちらかといえば満足21%
enジャパンが行った30代〜50代のビジネスマン678名を対象に行ったユーザーアンケート調査『「ミドルの働き方」について(2017年版)』の結果によれば、「現在の働き方に満足していますか?」という質問に対し、全体では「満足」4%、「どちらかといえば満足」21%となっており、25%しか現状に肯定的な回答をしていないという結果になっています。
否定的な回答者の不満点は、全体では「給与・賞与」「仕事内容」「人事評価」の順になっており、30代は金銭的な面での不満が、40代は人間関係面での不満が目立っています。
「現在の仕事にやりがいを感じていますか?」という質問に対しては、全体では「感じている」13%、「どちらかといえば感じている」45%と、満足度での肯定25%よりも高めになっています。全体的には、「やりがいはあるけれども状況に満足はしていない」といった様子が伺えます。
また、その他の設問では、「仕事とプライベートでうまくバランスを取りたいと願っているけれども、会社都合で仕事中心の生活になってしまっている」といった様子も伺い知ることができます。
今後の働き方について、起業や副業に興味がある人が多い
最後に、「今後の働き方について、興味があるものはありますか?」という質問に対し、全体では「起業」「副業」「リモートワーク」といった順位となっています。30代では「副業」が、40代・50代では「起業」「副業」が突出して高くなっています。
回答理由のコメントを見てみると、会社依存ではやっていけないことを認識して、リスクヘッジや自己防衛のための自助努力が必要と考えているのが分かります。
「起業」と回答した人のコメント
- よく言われる話のままですが、大企業だからと言って安心して働けるような時代ではなく、会社規模に関わらずリスクを抱えているので、何かあった場合に収入源をすぎに確保できる自己防衛は必要だと考えているため(42歳・男性)
- 会社を退職しても自分で独立してやっていけるようになりたい。(43歳・女性)
「副業」と回答した人のコメント
- 収入を上げるためには、一社での昇進や結果だけでは難しいため、リスクヘッジも兼ねて、複数の収入源を持ちたいと考えています。(37歳・ 男性)
- 副業等、メインの収入にならなくてもよいのでやりがい、社会貢献、成果を感じられる業務を行いたい。(42歳・男性)
- 現在の給与や処遇を補完するものがあれば、余計なことを心配せずに仕事に注力できるから。(45歳・男性)
- 会社が倒産した場合や退職した場合でも、次を見つけるまでに無収入にはならないため。(37歳・女性)