主な空き駐車場シェアリングサービス6選

個人や企業が使っていない空き駐車場やスペースを貸し出す「駐車場シェアリング市場」が拡大期を迎えています。

遊休スペースを保有する個人は、こうしたサービスに登録して副収入を得られる可能性が高まってきました。

大手企業も参入して一気に市場が拡大

リクルートが空き駐車場を時間単位で貸し出すシェアリングサービスを始めると発表しました。
日経新聞(2017年3月22日)によると、月内にも「SUUMOドライブ」というサイトを立ち上げて駐車場所有者の登録受け付けを開始し、早ければ4月下旬にも利用したい消費者とのマッチングを始めるとのことです。約600万件の不動産物件を掲載する「SUMMO」の運営を通じて蓄積した駐車場オーナーや管理会社とのコネクションを活用して駐車場数を一気に拡大できる可能性が高いでしょう。

これまでは、「軒先スペース」「akippa」といったベンチャー企業が先行してゼロから市場を作ってきましたが、楽天、三井不動産リアルティ、リクルートといった大手企業の相次ぐ参入によって、駐車場数とサービス利用者数が飛躍的に増えて、市場が急拡大していくことが予想されます。



空き駐車場シェアリングサービスまとめ

今後も参入企業が増加して市場が急拡大し、サービス提供者間の競争を経たのちに淘汰が進み、最終的には主要なプレイヤーは3〜5社程度にまで絞られていくことになると思いますが、現時点での主な駐車場シェアリングサービスを以下にまとめました。(随時更新予定)

akippa(あきっぱ)

【運営会社】akippa株式会社
【開始時期】2014年4月

創業まもないベンチャー企業でありながら登録駐車場数は業界3位。2016年12月にトヨタ自動車が同社に出資し、トヨタ車に搭載されるナビサービスでakippaの駐車場が検索できるようになっている。
主にイベント会場や観光地周辺で不足する駐車場を斡旋するサービスで成長中。コインメーターが不要なため、空きスペースを駐車場専用にしなくても済み、普段の利用に支障をきたすことなく、空いている日時だけ貸すことが可能になっている。個人に加えて、イベントや観光シーズンで駐車場不足になる土日や祝日に営業していない企業等もスペースを提供している。

軒先パーキング

【運営会社】軒先株式会社
【開始時期】2012年10月

駐車場シェアリングサービスをおそらく日本で一番最初に立ち上げた会社。
JAFと提携しており、JAF会員約1800万人が会員割引で軒先パーキングの駐車場を利用することができる。空きスペースのシェアビジネスの先駆的存在で、ビルの軒先や営業中の店舗の空きスペースなど全国2300箇所の空きスペースのマッチングを手がける「軒先ビジネス」の運営も手がけている。

toppi!(トッピ)

【運営会社】三井不動産リアルティ株式会社
【開始時期】2016年11月

全国1万事業地以上、約20万台の駐車場を管理する「三井のリパーク」の時間貸し・月極駐車場の一部のスペースを転用。都心や観光地など人気のエリアでも駐車スペースを確保できるのを特徴としている。
総務省の調査(2015年)で明らかになった、こうしたサービスに対する「事故やトラブル時の対応に不安がある」という課題に対し、スタッフが現地に赴いて駐車場運営ノウハウをもとに駐車に適した場所か否かを確認。トラブルにも対応できる体制を整えているため、利用者の不安を低減できるとのこと。

ラクパ

【運営会社】楽天株式会社
【開始時期】2017年2月

楽天会員IDでサービスの利用が可能。クレジットカードでの決済に加え、利用金額に応じて「楽天スーパーポイント」を貯めたり、決済手段として使ったりすることができるのが特徴。
楽天の知名度、グループを通じた駐車場利用者へのリーチ、楽天ポイントというポイント経済圏の強みを活かしきれるかが事業の成否を分けると思われる。まずは登録駐車場数をどれだけ伸ばせるか注視したい。

スマートパーキング(Smart Parking)

【運営会社】株式会社シード
【開始時期】2016年3月

愛知県名を中心に展開してきたが、東海地方や関東地方の不動産管理会社とも提携して賃貸物件の空き駐車場にスマートパーキングの設置を進めている。
専用カラーコーンによって駐車状況をリアルタイムに管理できることが特長。費用を一切かけることなく手軽にコインパーキングのように外部に駐車場の貸し出しができる。外部への貸し出しを中止する場合は、カラーコーンを撤去してWeb上で中止登録をするだけで済む。さらに、駐車場に実物のカラーコーンが置かれるなど不正駐車抑制の効果もある。

トメレタ

【運営会社】株式会社シェアリングサービス
【開始時期】2015年10月

運営会社の母体は、20年の駐車場運営の実績を持ち、年商64億、全国約1,100カ所、約7,500台のコインパーキングを運営する駐車場運営会社(コインパーク)を傘下に持つ。
料金は場所や時間、時期(イベント開催など)等で設定され、予約時にオンラインでクレジット決済される。住宅街ならば1日500円程度、新宿駅周辺なら2,000円程度、繁華街は2,500円~3,000円程度といった設定、そのうち貸し主の報酬は60%。
また、一般的な法人の代表クレジットカードを登録して複数アカウントを管理できる法人サービスにも対応し、社員の経費精算と経理業務の負担を軽減することができる。

空き家問題の解決につながるシェアリングサービスも登場

日本では年々、一人暮らしをしていた親が亡くなった場合など、「誰も住んでいない家をどうするか」という問題が生じてきます。
全国の空き家率は増加の一途で、総務省の統計では平成25年における空き家数は820万戸、空き家率は13.5%となりました。5年前と比べて、空き家数は63万戸、空き家率は0.4%上昇しています。

そういった社会問題の解決とビジネスを組み合わせたシェアリングサービスが登場しました。
ALSOKとタイムズ24が提携して行うサービスで、空き家管理サービス「HOME ALSOK るすたくサービス」のユーザーに対して、タイムズ24が展開するカーシェアリングサービス「タイムズカープラス」のカーシェアリング車両を設置していくというものです。2016年11月15日から東京都の一部地域で開始しました。

空き家の所有者は、カーシェアリングの車両ステーション設置による賃料収入を得ることで資産を有効活用することが可能となります。
また、不定期に空き家へ帰宅した際にも、カーシェアリングが利用できるので利便性が高まると想定しているとのことです。



駐車場だけではなくカーシェアリングも拡大期を迎える

ここまで空き駐車場のシェアリングサービスについて見てきましたが、車のシェアリングサービスも本格的な普及期を迎えています。

自分で所有している車両を使わない時に貸し出すことで副収入につながれば良いという考え方もあれば、貸し出すことを前提に希少性の高い車を購入して稼いでいるというツワモノまで現れています。

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また、駐車場以外にも遊休不動産を時間貸しして収益をあげるタイプのシェアリングサービスや、固定資産ではなく、ノウハウや経験といった無形資産を提供することで収入を得るといったタイプのシェアリングサービスなど、新しい副業につながるシェアリングサービスが続々と登場しています。

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