「いまどき林業で稼ぐことはできない」「仕事内容は危険でつらい」「海外木材がたくさん輸入され、衰退産業になってしまった」このように林業に対するイメージは、あまり良い物とは言えないかもしれません。
林業を始める若者が急増!?
しかしそれは過去の話であって、今現在は副業としても注目されつつある職業なのです。一度は衰退してしまった林業がここに来てなぜ、人気が高まっているのか?その理由を知れば、きっと魅力的に感じることでしょう。
まずは林業における35歳未満の就業者の割合ですが、1995年の国勢調査で全体の9.9%と少なく1割を下回っていましたが、5年後の2000年は11.5%、さらに5年後の2005年は13.1%、そして2017年にはついに17.6%と年々増える傾向が見られました。これにより日本各地では林業大学校が次々と開校し、若い世代の即戦力となる人材の育成を本格化したのです。
農業は農地を確保したり、農作物に対する知識や経験が問われるので若干ハードルが高くなりますが、その点、林業は働きやすいという魅力があります。また作業時間も朝は早いものの午後4時くらいには終了するので、家族だんらんの時間も取りやすいと満足する方が多いようです。
近年では、本職の傍ら休日を利用して林業をする方は続々増えています。自然とも触れ合え、良い運動にもなるのでちょっとした気分転換としても最適ですね。
実はおいしい仕事?林業の実態
林業で働いた場合、1日の報酬はだいたい1万円前後と言われています。もし土日、週2日のペースで働いたら1か月5~8万円の収入になるので、副業としては十分な稼ぎです。
具体的には間伐(かんばつ)の仕事と薪の販売を組み合わせた仕事。間伐とは、チェーンソーで余計な木の枝を切り、光を入れたり風通しを良くしたりする仕事のことです。ついでに、切った枝を乾燥させてピザ屋さんとか薪ストーブを利用している人に売るという合わせ技があります。バイト代で日給に加えて、さらに薪を1kgあたり1000円程度で売ることで、さらなる収入アップに繋がります。個人的に欲しいという方もいるので自分のサイトや最近流行りのフリマアプリを活用すると、効率よくお小遣いを稼ぐことができます。
アイデア次第で新たな収入源も
山で働くなら、以下のようなビジネスアイデアがいくつもあります。一つだけでなく、組み合わせることで安定した収益源を得ることができます。
また、農業とも組み合わせることが可能だと思います。「農業+林業+α」という3つの複業で収入とリスクを分散させることで生活を安定化させることができるでしょう。
自宅やカフェに籠るネット型の副業と、アウトドア型の副業を組み合わせて、複業としてある程度のまとまった収入を得られるようになったら、田舎に住みたい人にとっては最高かもしれませんね。