流木や苔、木の実といった、”自然のもの”を拾ってきて売る方法が注目を集めています。何かを仕入れるわけでもないので、お金がかからないというメリットがあるからです。
自然豊かな田舎に暮らしていれば、ビジネスの可能性はあちらこちらに転がっていると言えるでしょう。貴方もぜひ挑戦してみては如何でしょうか。
流木は売ることができる?
オブジェや花器、インテリア、ディスプレイ、水槽に入れるアクアリウム用と様々な用途があるので、流木は売ることが可能です。
おしゃれな雑貨屋さん、インテリアショップなどで流木や小石などをインテリアに取り入れているのを見かけたことがあるかもしれません。全国約10万人の熱帯魚ファンに人気だと言われており、大人の趣味として高価で取引されているものもあります。
価格は数百円~数千円。物によっては数万円で取引されますが、仕入れ価格がタダで利益率100%というのが素晴らしいですね。メルカリを眺めていても、高額な値段で流木が販売されています。
高く売れる流木の条件
水槽の観賞用として使用する場合、高く売ることができる流木は「重くて、大きく、安定感があるもの」だそうです。水槽の中に置いた時に安定するような形を選ぶと良いそうです。
反対に、高く売れない流木は「軽い、折れている、皮がついている、木屑がある」といったものです。
流木はどこで売れる?
流木を拾ったからといって、いきなりインテリアショップに持ち込むことはできません。
知り合いのお店でもない限り、いきなり購入はしてくれないでしょう。ですから、基本はネットオークションで販売することになります。
苔は他の草やゴミなどをきれいに取り除いて販売します。造園業者などに販売できれば、けっこういい値段で買い取ってくれます。
流木を売る時の注意点
流木を川から拾ってきた場合は、松ヤニなど危険な物質が含まれていたりするものもあるので、木の種類に注意したり、寄生虫などを駆除するために充分な乾燥が必要となります。
特に海で拾った流木は、長期間塩水にさらされているため、汚れやニオイを取り除くのに結構手間がかかります。
- 鍋で煮る
鍋などを使って30分~1時間ほど流木を煮沸し、その後2~3日真水に浸けてなじませます。 - アク抜き材を使用する
市販されている「アク抜き材」を使う方法もあります。アク抜き材を入れた水に流木を数日間付け、その後数日間真水に付けます。 - 水に漬ける
流木を数ヶ月間真水に浸けておき、時々水を変えてやるのが簡便な方法ですが、時間が掛かります。最低でも一ヶ月は必要です。目安は水の変色がほとんどなくなるまでです。
その他の拾って売れるものたち
流木の他にも、拾って販売できる自然のものはたくさんあります。
苔(こけ)
例えば、苔は苔玉にしたり、造園や盆栽に使います。
苔は成長に時間がかかるので、根こそぎ取ってはいけません。山菜やきのこと同じで、ちゃんと後々のことも考えて残しておかないといけません。また、成長する環境も大切なので、人工栽培するのは難しいようです。販売できればいい副業になります。ちなみにメルカリではこんな感じで苔が販売されています。
苔ビジネスについて詳しくまとめた記事を別途作成しましたのでぜひこちらもご覧ください。
石(いし)
また、石は主に鑑賞用で取引されています。
「銘石」「鑑賞石」といったキーワードでヤフオクやメルカリを見てみると、どういった石が売られているかを知ることができます。
また、石販売にまつわる面白いアイデア話があります。
元芸人の島田紳助さんが昔手がけたという「合格石」ビジネスです。
京都の北野天満宮に受験生が殺到しているのを見て、「受験は商売になる」と考え、京都・桂川の河原に転がっている石に”合格”と書いて、500円で売る商売をしていたということです。“意志(石)が通じる”、という洒落も入れていたというから商才が窺い知れます。(しかし、河原に落ちている石を業として売るのは、厳密には河川法違反にあたります。)
薪(まき)
薪も山や林で取ってくることができます。
もちろん私有地に勝手に入ってはいけません。自分のおじいさんや親せきに山を持っている人がいれば、お願いして薪を拾わせてもらうといいでしょう。薪は一冬かけて完全に乾燥させます。薪ストーブの専門店、窯焼きピザのお店などに販売できます。
葉っぱ・木の実
同じく、山や森で拾って売れるものとして「葉っぱ」や「木の実」もあります。
徳島県の田舎の町で料理の飾りとして使用する葉っぱを販売して年商2億5000万円を稼ぐおばあちゃんの集団も有名です。(株式会社いろどりのホームページを見る)
木の実を売って稼ぐための方法についての記事も参考にしてみては如何でしょうか?
その他
加えて、自然の恵みを収入に変えるという視点では「農業」や「林業」とも共通点があります。これらのビジネスを組み合わせることで安定した収入を得ることができるようになるかもしれません。
また、自然のものとは少し異なりますが、捨てられるものをアップサイクルして販売するといった方法もあります。サステナビリティが注目されてきており、ビジネスとしてのポテンシャルも高いと言えるでしょう。